英語は通じる？インド旅行で使う言葉・言語＆ヒンディー語会話集

海外旅行に行くときに気になるのが言葉の問題。「海外旅行は好きだけど、英語はほとんど話せない」という人も多いでしょう。

では、インド旅行ではどんな言葉で話せばいいのでしょうか？　英語は通じるのでしょうか？

インドの公用語はヒンディー語です。日本人旅行者が行く観光地は英語が話せる人が多いので、中学程度の英語で十分事足ります。

英語はインドの補助公用語になっていて、ホテルや空港など多くの場所で通じるんですね。

ただし、庶民の中には英語を話せない人も多いので、簡単なヒンディー語ができると旅の楽しみが広がります。

ここでは、インドで使われている言語・言葉について解説します。

旅で使えるヒンディー語の会話集もあるので、参考にしてくださいね。

インドはヒンディー語だけではない

ヒンディー語はインドの公用語です。しかし、インドで使われる言葉はヒンディー語だけではありません。

インドは多言語国家で、22種類もの州の公用語があります。

ヒンディー語は北インドのデリー周辺で使われる言葉で、そのうちの1つに過ぎません。

州の公用語にはベンガル語、テルグ語、マラーティー語、タミル語、ウルドゥー語などがあり、ヒンディー語とは文字や発音も違ってきます。

さらに方言も加えると、国内で2000もの違う言語が存在するんです。

なので、インド人同士でも言葉が通じないのはよくある話。

たとえば北インドではポピュラーなあいさつの「ナマステ」も、南インドでは「ナマスカーラム」に変わります。

インドは同じ国なのに違う言葉を話す人がいるという、国家の集合体のような国なんですね。

インドでは英語は補助公用語として使われています。英語教育が発展しているため、デリーなど都心部では英語が話せる人が多いです。

ただし実際は、英語が話せる人の割合はインド人の2割ほどしかいません。話せるか話せないかは、身分や生活階級によってだいぶ差があるんですね。

とはいえ、日本人が旅行で行く場所では英語だけでも十分事足ります。

リキシャのおじさんも地名を告げれば行ってくれるし、屋台では指をさして「プリーズ」と言えば売ってくれます。

旅行者が行くようなレストランにはたいてい英語メニューが置いてあるし、駅や空港の看板は英語表記がしてあります。

英語が通じなくて困ることはほとんどないでしょう。

インド英語は訛りがきつい

インドは英語を話せる人が多いといっても、訛りが非常にきついです。

インド人の英語はヒングリッシュ（イングリッシュとヒンディーを掛け合わせた造語）とも言われていて、ヒンディー語の訛りが強く出るんです。

たとえば「th」は「タ」と発音するため、「Thank you」は「タンキュー」になります。

「r」は「ル」と発音するため、「Market」は「マルケ」になります。

慣れないうちはとても聞き取りにくいので、分からないときはちゃんと聞き直すようにしましょう。

インド旅行は英語だけでも大丈夫ですが、少しのヒンディー語を話せれば旅が円滑になります。

「ナマステ！」と笑顔であいさつをすれば、すぐに心の距離を縮められるでしょう。

ここでは、あいさつなど日常会話で使える簡単なヒンディー語のフレーズを紹介します。

「ナマステ」	「おはよう」「こんにちは」「さようなら」「ナマステ」はあらゆるシーンで使える万能のあいさつです。出会いでも別れでも、どんなときにも使えます。
「ジー・ハーン」	「はい」略して「ハーン」だけでもOKです。
「ジー・ナヒーン」	「いいえ」リキシャの客引きなどを断るときは「No」と言うより「ナヒーン！」と言った方が、地元民のように見えて効果的です。
「ダンニャワード」	「ありがとう」「ダンニャワード」は格式ばった言い方なので、「Thank you」を使った方がフレンドリーです。
「アッチャー」	「いいね！」「アッチャー」はどんなときにも使える便利な言葉です。美味しいときや感動したときに「アッチャー！」と言うといいでしょう。
「スワディシュト」	「美味しい」「アッチャー」と共に覚えておくと、屋台やレストランで会話が弾むでしょう。
「サムジャー・ナヒーン」	「分かりません」分からないときはきっぱり意思表示を。困ったときも「サムジャー・ナヒーン」と言っておけば、とりあえず相手の行動はストップします。