インドの病気

インドへ旅行するというと「病気にならないか心配」という人も多いでしょう。

コレラ、マラリアなど恐しい病名を聞くと、「インドに行くのは怖いな……」と感じる人もいるんじゃないでしょうか。

確かにインドは衛生状態が悪いので、他の国よりも病気にかかるリスクは高いです。

しかし、しっかり予防をしておけば重病にかかることはめったにありません。

インド旅行でなりやすい病気と、病気を防ぐためにできる対策をお話します。

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インドでかかりやすい病気

インドでかかりやすい病気

インドというと感染症の宝庫のようなイメージがあるかもしれませんね。でも、そんなことはありませんよ。

マラリアなど恐ろしい病気もあるにはありますが、しっかり対策しておけば感染は最小限に防げるんです。

それよりも旅行者が一番なりやすいのは風邪と下痢です。なかでも下痢はインドならではのものでしょう。

海外旅行では多かれ少なかれ体調に変化が生じるものです。

インドでも食べ物や行動に気をつけていれば、小さな病気も防げます。

インドでなりやすい病気の症状と、やっておきたい対策を解説します。

風邪

インドは暑いから風邪を引かないイメージがあるかもしれませんが、冷房をガンガンにきかせている店も多く、冷房の風で体調を壊すことがあります。

特にホテルや夜行列車で冷房がきいた中で寝てしまうと、風邪を引きやすくなります。

暑い季節でも上に羽織るものを一枚持っておきましょう。

また、旅行中は疲れやストレスで体調を崩しやすくなります。

インドの環境は過酷で、夏の暑さや雨季の湿気がじわじわと体力を奪っていきます。

無理な計画はたてず、余裕のあるスケジュールを組むようにしましょう。

下痢

下痢は「インドの通過儀礼」とも言われるぐらい、インドに来た多くの日本人がなる症状です。

とはいえ、たいていはスパイスや油など慣れない食事で起こる、いわゆる「普通の下痢」です。

消化の良い食事をして、1~2日休んでいればほとんど治ります。

ただ、中には細菌に感染したことによって起こる細菌性胃腸炎もあります。

赤痢菌・チフス菌・パラチフス菌・サルモネラ菌などに感染して起こるのが、細菌性胃腸炎・腸チフス・アメーバ赤痢などです。

中には重症化するものもあるので注意しましょう。

いずれも「生水を飲まない」「生ものを食べない」「屋台や不衛生な店で食べない」といった基本的な対策で防げるので、しっかり対策するようにしましょう。

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A型肝炎

A型肝炎はA型肝炎ウイルスに汚染された水や食物から感染します。

潜伏期間は15~45日で、発熱と同時に下痢や嘔吐などの消化器症状、さらに数日後に黄疸が表れます。

治療は入院治療が原則で、1ヶ月ほどは安静にしておく必要があります。

予防策としては不衛生な場所での食事を避けるほか、日本で予防接種を打つこともできます。

コレラ

コレラ菌に汚染された飲食物を採ることによって感染します。

米のとぎ汁のような白っぽい下痢になるのが特徴で、下痢と嘔吐を繰り返し脱水症状を引き起こすこともあります。

潜伏期間は5日以内で、感染から1~2日後に発病する人が多いです。

マラリア・デング熱

マラリアとデング熱は蚊に刺されることで感染する病気で、どちらもインドへ旅行するときは要注意です。

マラリアはハマダラカという蚊によって媒介され、インドでは熱帯熱マラリアと三日熱マラリアがあります。

中でも熱帯熱マラリアは治療が遅れると死に至る危険な病気です。

潜伏期間は2週間で、発症後は1日のうちに悪寒・高熱・発作などを繰り返します。

デング熱はネッタイシマカやヒトスジシマカなどの蚊によって媒介され、ワクチンも治療薬もない病気です。

潜伏期間は4~7日で、突然の高熱で発症し、頭痛・関節痛・筋肉痛などの症状を伴います。

マラリアは田舎の農村部、デング熱はデリーなどの都市部で多く報告されています。

予防するには蚊に刺されないことが第一なので、虫よけスプレーは必ず持参しておきましょう。

特に雨季の後の9月~11月は蚊が増える時期なので、虫よけ対策は必須です。

狂犬病

インドは世界で最も狂犬病が多い国で、毎年2万人以上が亡くなっています。

街中を歩いていてもたくさんの野良犬と出くわしますが、近づいてはいけません。

ほとんどの犬はぐったりしているので、こちらから何もしない限りは襲ってくることはありません。

もし噛まれたら必ず病院を受診するようにしましょう。心配な人は日本で接種できるワクチンもあります。

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旅行前にできる対策

対策

旅行中に病気にならないためには、「生水・生ものは飲食しない」「虫よけスプレーを使用する」といった基本事項を守ることが大事です。

日本で準備できることはやっておきましょう。インド旅行前にできる病気対策を紹介します。

予防接種を受ける

インド旅行のための予防接種としては、A型肝炎・B型肝炎・日本脳炎・破傷風・腸チフス・狂犬病があります。

ただ、これらの予防接種は推奨されてはいるものの、予算的にも時間的にも全部打つのは現実的ではありません。

心配な人は、A型肝炎と腸チフスだけ受けておくといいでしょう。

インド旅行に予防接種は必要?ワクチンの費用と現実的な対応策

薬を持参する

インドで旅行者が一番多くかかる病気は風邪と下痢です。健康な人でも慣れない環境ではどうしても体調を崩しがちになります。

薬を現地で購入しようにも、海外の薬は日本人には効き目が強すぎるものが多いです。

なので、かぜ薬と下痢・腹痛の薬は日本から持参しておきましょう。

お腹を壊したときは下痢を止める薬ではなく、ビオフェルミンのような整腸薬の方がおすすめです。

また、感染症を防ぐには食事前に除菌シート・ウェットティッシュなどで手を拭くことも有効です。

帽子やサングラスで日差しを防いだり、胃腸が疲れたときはレトルトの日本食を間に挟んだり、旅行中に疲れないためのグッズも用意しておくといいでしょう。

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海外旅行保険に入る

インドは病気やトラブルの多い国。海外旅行保険への加入は必須です。

海外で治療を受けると全額自己負担になり、高額な治療費を払うハメになります。

海外旅行保険に入っていれば、治療費を負担してもらえるだけでなく、近くの病院を紹介してもらったり日本語によるサポートコールを受けることができます。

病気で心細いときの安心にもつながるので、渡航前に必ず何らかの海外旅行保険に入っておきましょう。

インド旅行に海外旅行保険は必要?おすすめの保険はどれ?

インドは病気にかかるリスクは高いものの、しっかり予防すれば重病にかかることはめったにありません。

きっちり対策をして、楽しい旅行にしてくださいね!

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