旅の費用

インドは物価が安く、欧米への旅行と比べれば旅費はとても安く済みます。

200ルピー(約360円)もあればレストランでお腹いっぱい食べられるし、市内の移動はリキシャで100ルピー(約180円)ほどで行き来できます。

物価はだいたい日本の半分ぐらい。

もし飛行機とホテルを予約してるなら、1日2,500ルピー(約4,500円)もあれば十分に楽しめるでしょう。

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といっても、インドの旅は人によってスタイルが異なります。

安く旅したいバックパッカーもいれば、高級ホテルで優雅に過ごしたい人もいるでしょう。

どういうスタイルで旅するかによって、使う金額は変わってきます。

それにコロナ禍以降は物価が高騰しているため、都市部では思ってるより費用がかかることもあります。

そこで、タイプ別にインド旅行の予算を一覧にしました。

旅行の費用をいくら用意すればいいかの目安にしてください。

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【タイプ別】1日の旅行費用

旅行者のタイプ別に、1日の費用をシミュレーションしました。

バックパッカータイプはとにかく安く旅したい人たち。

スタンダードタイプはそこそこの料金で旅したい人たち。

ゴージャスタイプはせっかくだから贅沢な旅にしたい人たちです。

※単位:Rs=ルピー

費目 バックパッカータイプ スタンダードタイプ ゴージャスタイプ
ホテル代(1泊) Rs600 Rs2,000 Rs8,000
食事代(3食) Rs250 Rs600 Rs1,000
交通費 Rs100 Rs300 Rs3,000
観光地代 Rs1,000 Rs1,000 Rs1,000
雑費 Rs250 Rs350 Rs650
1日の合計 Rs2,200(約3,960円) Rs4,250(約7,650円) Rs13,650(約24,570円)

タイプによってだいぶ費用が違いますね。

それぞれどんな旅になるか、中身を見ていきましょう。

バックパッカータイプ

バックパッカー

バックパッカータイプはこういう人たちです。

  • 「現地の人と同化したい」
  • 「庶民の暮らしを肌で感じたい」
  • 「とにかく節約したい」

ホテルは安宿かドミトリーが基本。安宿街へ行って現地で探しましょう。

エアコンはありませんが、1泊600ルピー(約1,080円)ほどでわりと清潔な部屋に泊れます。

食事は地元の食堂を使えば、1食100ルピー(約180円)ほどで済みます。

安宿の周りには旅行者向けの食堂がたくさんあるので、安くて美味しい料理を味わえますよ。

移動はリキシャを使えば1日100ルピーほどしかかかりません。

観光地を絞っていけば、1日を合計しても2,200ルピー(約3,960円)ほどの予算で旅を楽しめます。

スタンダードタイプ

スタンダードタイプ

スタンダードタイプはこういう人たちです。

  • 「有名な観光地は押さえておきたい」
  • 「エアコンのついたホテルで休みたい」
  • 「少し高価な料理も食べてみたい」

ホテルは中級クラスを使います。エアコンはついていますが、お湯は指定された時間しか出ません。

パックツアーのスタンダードホテルがこのタイプで、料金は1泊2,000~5,000ルピー(約3,600~9,000円)が相場です。

ランチは地元の食堂を使いつつ、ディナーは観光客向けのレストランを利用します。

インド料理とドリンクを頼んでだいたい400ルピー(約720円)ぐらいで収まるでしょう。

交通費はリキシャと地下鉄を使えばそんなにかかりません。

観光地の入場料はどこも高めなので、その分はしっかり用意しておきましょう。

これで1日合計4,250ルピー(約7,650円)ほどで過ごせます。

ゴージャスタイプ

ゴージャスタイプ

ゴージャスタイプはこういう人たちです。

  • 「高級ホテルで贅沢に過ごしたい」
  • 「観光地へは安全に移動したい」
  • 「インドの高級料理を味わってみたい」

パックツアーではスーペリアクラスのホテル以上がこのタイプになります。相場は1泊5,000ルピー(約9,000円)からで、主に外資系や高級ホテルを利用します。

バスタブのある部屋も多いので、しっかり休むことができるでしょう。

食事はホテルのレストランでとります。夕食はビールもつけて600ルピー(約1,080円)ほど。

インドではビールなどのお酒が300ルピー(約540円)ぐらいするので、食べ物より飲み物で高くつくことが多いでしょう。

移動はプライベートタクシー、もしくはオプショナルツアーで安全に回ります。

1日の予算は合計13,650ルピー(約24,570円)となりますが、地方都市ならホテル代はもう少し安く済みます。

ただ、インドの旅は過酷なので、一日でもこういうプランを入れておけば身体は休まると思います。

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物・サービスの値段

インドは物価が安いというけれど、実際はどれぐらいなのでしょうか。

具体的な物やサービスの値段を一覧にしました。

宿泊費

ホテル

ホテルの値段は安宿から高級ホテルまでピンキリです。

安いホテルは600ルピー(約1,080円)ぐらいから。高級なホテルは5,000ルピー(約9,000円)以上はします。

ホテルの相場(1部屋)

  • ドミトリー・ゲストハウス・・・Rs600~1,000(約1,080~1,800円)
  • 格安ホテル・・・Rs1,000~2,000(約1,800~3,600円)
  • 中級ホテル・・・Rs2,000~5,000(約3,600~9,000円)
  • 高級ホテル・・・Rs5,000~10,000(約9,000~18,000円)
  • 超高級ホテル・・・Rs10,000~(約18,000円~)

ただし、料金は人数ではなく部屋単位なので、2人以上だと頭割りができます。

2人で使えば半額で済むので、日本よりは安く収まるんじゃないでしょうか。

逆にひとり旅だとどうしても割高になってしまいます。

インドのホテルの選び方【ランク別】部屋の実態と上手な予約法

食費

ターリー

食費は屋台のスナックから高級ホテルのディナーまで、何を選ぶかによって値段はピンキリです。

一般的にアルコールやドリンクは高めです。料理は日本の3分の2ぐらいの値段を想定しておけばいいと思います。

食事の相場

  • 屋台のチャイ・・・Rs10(約18円)
  • 屋台のサモサ・・・Rs15(約27円)
  • 食堂のカレー+ナン・・・Rs150(約270円)
  • マクドナルドのハンバーガー・・・Rs200(約360円)
  • レストランの定食(ターリー)・・・Rs250(約450円)
  • レストランのラッシー・・・Rs100(約180円)
  • ホテルのカレー+ナン・・・Rs450(約810円)
  • ホテルのビール・・・Rs300(約540円)

インド旅行で出てくる料理&知っておきたい食事の知識

交通費

オートリキシャ

交通費としては地下鉄、リキシャ、電車料金などがあげられます。

電車は座席や等級によってだいぶ値段が変わってきます。

交通費の相場

  • 地下鉄(10駅)・・・Rs25(約45円)
  • オートリキシャ(5km)・・・Rs100(約180円)
  • サイクルリキシャ(1km)・・・Rs20(約36円)
  • 電車2等席(デリー~アグラ)・・・Rs200(約360円)
  • 電車1等席(デリー~アグラ)・・・Rs300(約540円)
  • 特急列車(デリー~アグラ)・・・Rs1,000(約1,800円)

インドのリキシャの乗り方、料金相場、ぼったくられない交渉術

観光地の入場料

タージマハル

インドの観光地の入場料は高いです。

ADAという観光税を取られる施設もあるので、ある程度予算を見ておくことが必要です。

主な観光地の入場料

  • タージマハル・・・Rs1,300(約2,340円)
  • アグラ城・・・Rs650(約1,170円)
  • ラール・キラー・・・Rs600(約1,080円)
  • クトゥブ・ミナール・・・Rs600(約1,080円)
  • ジャンタル・マンタル・・・Rs200(約360円)

タージマハル観光ガイド!行き方・ツアー・見どころ【完全版】

雑費

ミネラルウォーター

その他、旅行で使いそうな雑費を一覧にしておきます。

ミネラルウォーターは暑季なら必須。ほかにはチップなども必要になってきます。

インド旅行にチップは必要?知っておきたい金額の相場

雑貨の値段

  • ミネラルウォーター(1リットル)・・・Rs20(約36円)
  • コーラ(500ml)・・・Rs35(約63円)
  • インスタントヌードル・・・Rs30(約54円)
  • ホテルマンへのチップ・・・Rs30(約54円)

お土産代

紅茶

お土産は観光地のみやげ物屋は高く、空港の免税店はさらに高くなります。

スーパーマーケットで買うのが一番安く、品質も良いのでおすすめです。

お土産用の紅茶の値段

  • スーパーマーケット・・・Rs150(約270円)
  • 観光地のみやげ物屋・・・Rs400(約720円)
  • 空港の免税店・・・Rs1,000(約1,800円)

インドのお土産購入ガイド!おすすめ品から買う場所まで

航空券を含めた一週間のトータル費用

インドまでの航空券は、格安航空券だとだいたい往復で7~9万円ぐらいです。

もちろん時期や航空会社にもよりますが、これを目安にトータルの旅費を計算すればいいでしょう。

インド行き航空券を安く買うには 後悔しない飛行機の選び方

では、一週間旅行するとして、費用を計算してみましょう。

航空券が8万円として、7日分のホテル代や食事代などを足すと総額はこうなります。

バックパッカータイプ スタンダードタイプ ゴージャスタイプ
1日の費用 Rs2,200(約3,960円) Rs4,250(約7,650円) Rs13,650(約24,570円)
航空券 8万円 8万円 8万円
一週間の旅費総額 107,720円 133,550円 251,990円

安く過ごすか豪華に過ごすかで、だいぶ旅費に差がつくのが分かりますよね。

ただし、これは1人で旅した場合の費用なので、2人以上ならホテル代を頭割りできます。

2人ならゴージャスタイプでも20万円ぐらいで収まるでしょう。スタンダードタイプなら10万円ほどで済みます。

ヨーロッパやアメリカへ行くのと比べると、インド旅行は思ったよりも安いと感じませんか!?

実はインドは心理的なハードルは高いですが、海外旅行の中では非常に安く行ける国なんです。

なので、行ってみたいのなら躊躇せず行ってみるのがいいと思います。金銭的な負担は少ないですからね!

実際にどんなツアーがあるかは、下の記事で紹介しているので参考にしてください。

インドツアーの選び方!パックツアーから自由旅行まで大解剖

現地でお金が足りなくなったら

財布

綿密に計画を練っていても、海外旅行では思わぬハプニングが起こるもの。

手持ちの現金が底をつくこともあるでしょう。

そんなときに便利なのがクレジットカード海外専用プリペイドカードです。

持っていれば決済に使えるだけでなく、現地のATMで現金(ルピー)を引き出すこともできます。

紛失や盗難の可能性も考えて、現金以外の決済手段は必ず持っておくようにしましょう。

クレジットカード

クレジットカードは海外旅行では必須のアイテムです。

買い物の決済で使える上に、海外では現地通貨をキャッシングするのにも使えます。

ATMからキャッシングで現地通貨を引き出せば、現金がなくなったときでも安心。

もし旅行の途中で現金がなくなっても、クレジットカードさえあれば旅を続行できます。

しかも現金で両替するよりコストが安く、両替方法としてもお得。

海外へ行くなら最低でも1枚は持っておきましょう。

インドへ持っていくのにおすすめのクレジットカードを紹介しますね。

エポスカード

エポスカード

エポスカードはHISでポイント3倍、日本旅行でポイント5倍貯まる、旅行者にとって魅力的なカード。

年会費無料なのに海外旅行傷害保険の補償がしっかりついているカードです。

疾病治療費が270万円もあり、病気が心配なインドでも安心。

傷害死亡・後遺障害も3,000万円があるので、いちいち海外旅行保険に入らなくてもたいていの補償をカバーできます。

VISAブランドだからインドで使える店も豊富。頻繁に海外旅行に行く人なら必ず作っておきたいカードです。

エポスカードの詳細を見る

楽天カード

楽天カード

海外の買い物でもポイントがザクザク貯まるのが楽天カードです。

年会費無料で作りやすいのがいいところ。申し込みから最短で3日、通常は1週間程度でカードが届きます。

審査のスピードが早いので、出発日まで日がない人には最適です。

旅行代金をカードで支払えば最大2,000万円の海外旅行傷害保険も付帯されます。

毎月届く楽天トラベルの国内宿泊1,000円割引クーポンも魅力の一つ。

日本に帰ってからもお得に使えるから、持っておいて損はありません。

楽天カードの詳細を見る

インドへ持っていくのにおすすめのクレジットカードは他にもあります。

「海外旅行保険の有無」「年会費の安さ」「ポイントの貯まりやすさ」を基準に考えるといいでしょう。

どこでも決済できるように、VISAとMasterCardの両方を持っておくのがベストです。

インドのクレジットカード事情や、インド旅行におすすめのクレジットカードは↓こちらの記事で解説しているので参考にしてください。

インドでクレジットカードを使うときに気をつけること

海外プリペイドカード

クレジットカード代わりとして持つ人が多いのが、海外専用プリペイドカードです。プリペイドカードなので、現金をチャージして使います。

現地のお店ではクレジットカードのように普通に決済ができます。

チャージした額しか使えないから、使いすぎる心配がありません。スキミングの被害も最小限に防げます。

しかもクレジットカードじゃないから、審査がいらないのが最大のメリット。学生やフリーターでも簡単に作ることができます。

チャージした円はATMからルピーで引き出すこともできます。

余ったチャージは日本の店でも使えるので、残金が無駄になりません。

海外プリペイドカード比較!実際に使って分かったメリット・デメリット

海外ではいざというとき、クレジットカードや海外プリペイドカードが役に立ちます。

予算をオーバーしたときの保険として持っておくといいですね。

まだ持っていないなら、この機会に作っておくといいでしょう。

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