関西国際空港でLCC専用ターミナルとして使われているのが第二ターミナル。
第一ターミナルばかり利用している人にとっては、「えっ?第二ターミナルって何があるの?」と思うのではないでしょうか。
そこで、これから関空第二ターミナルを利用する人のために、第二ターミナルへの行き方から中での過ごし方までを完全ガイドします。
食事・免税店・お土産・wifiレンタル・両替など、旅行者が気になる点をすべて解説します。
僕が実際に体験したレポートですので、これから関空第二ターミナルを利用する人は参考にしてください。
関西空港第二ターミナルとは
関西空港第二ターミナルは2012年にオープンしたLCC専用のターミナルです。
2017年には国際線のチェックイン棟が完成し、現在は国内線と国際線の2つの棟で成り立っています。
天井の配管がむき出しでプレハブのような雰囲気ですが、利便性はしっかりしています。
第一ターミナルビルと違って、コンパクトにまとまっている感じですね。
就航している航空会社はピーチ(日本)・春秋航空(中国)・チェジュ航空(韓国)の3社です。
ピーチは国内線と国際線が発着しており、春秋航空とチェジュ航空は国際線が発着しています。
第二ターミナルに就航している航空会社
- 国内線・・・ピーチ(日本)
- 国際線・・・ピーチ(日本)・春秋航空(中国)・チェジュ航空(韓国)
搭乗までは第一ターミナルのようなウイングシャトルではなく、飛行機まで歩いて乗り込みます。
また、保安検査場では国内初の「スマートセキュリティ」が導入されていて、手荷物検査やボディチェックが短時間で行われるようになっています。
チェックインから搭乗までの時間が短く、非常に効率重視な雰囲気があります。
行き方・アクセス
関空第一ターミナルと第二ターミナルの間は無料の連絡バスが5分間隔で走っています。
第一ターミナルから第二ターミナルへの所要時間は約7~9分です。
ここでは、電車・リムジンバス・車で来た場合の、第二ターミナルへの行き方を詳しく解説します。
電車
電車で関空へ来ると、まず第一ターミナルのある関西空港駅に到着します。
JR・南海電車の改札を抜けたところで大きな看板を目にするでしょう。
看板にある通り左に行くと第一ターミナル、右に行くと第二ターミナルです。
というわけで、第二ターミナルへ行くには右へ進みます。
エアロプラザへの連絡橋を渡り、エアロプラザの中に入ったら左へ曲がります。
エアロプラザの外に出たらエスカレーターを降ります。
エスカレーターを降りたら、そこが第二ターミナル行きの無料連絡バス乗り場です。
なんだか空港の僻地へ行く感覚がありますが(笑)。
詳しいアクセスは↓こちらの関西国際空港公式サイトを見てください。
リムジンバス
関西の各都市から関西空港へはリムジンバスが運行しています。
すべてのリムジンバスは第一ターミナルを経由して第二ターミナルまで乗り入れています。
なので、わざわざ第一ターミナルで乗り換える必要はありません。第一ターミナル行きも第二ターミナル行きも料金は同じです。
↓第二ターミナルのリムジンバス乗り場
帰りの際も、第二ターミナルからすべての都市へリムジンバスが直通運転しています。
第二ターミナルから直接家へ帰れるから、とても便利ですね!
車
関空第二ターミナルにも駐車場があります。
車で第二ターミナルへアクセスした場合、P5・P6駐車場に停めることになります。
駐車場の料金は30分ごとに200円(入庫から6時間30分まで)。以降は次のような料金になっています。
駐車時間 | 料金 |
---|---|
30分ごと | 200円(入庫から30分以内の出庫は無料) |
6時間30分超~24時間まで | 一律2,800円 |
24時間超(2日目以降) | 1日最大1,800円加算 |
144時間超(7日目以降) | 1日最大1,200円加算 |
【参考】駐車場 | 関西国際空港
第二ターミナル駐車場の収容台数は1,639台。横には臨時駐車場もあるため、満車になることはほぼありません。
食事
関空第二ターミナルで食事をとれる場所は少ないです。
搭乗手続き前の外側エリアには、「プロント」と「COCO'S Airport Dining」の2店しかレストランはありません。
↓プロント
あとはローソンがあるので、そこでパンやおにぎりを買えるぐらいですね。
これらがあるのは国内線ターミナルで、国際線ターミナルには外側エリアにレストランはまったくありません。
国際線ターミナルも搭乗手続きが済めば、フードコートのような空間があります。
しかし、ここでも食事がとれる店は2店のみ。
国際線の搭乗エリアにあるレストランは「大阪ゴチ食堂」と「nana's green tea」だけです。
↓大阪ゴチ食堂
↓nana's green tea
第二ターミナルは第一ターミナルと比べると圧倒的に店が少ないのが現状です。
なので、しっかり食事をしたいなら、あらかじめ第一ターミナルで食べておいた方がいいでしょう。
免税店・お土産
関空第二ターミナルにも免税店はちゃんとあります。
関空第二ターミナルの国際線出発ロビーの免税店はウォークスルー型になっています。
このように、歩きながら免税品を物色できる造りになっているんですよ。
化粧品・お酒・たばこなど一通りそろっており、第一ターミナルの免税店にも引けを取りません。
お土産も充実しています。大阪だけでなく、京都や神戸など関西各地のお土産を買うことができます。
この出発ロビーにはドラッグストアの「ココカラファイン」もあり、旅行で使うシャンプーや化粧品を免税価格で買うことができます。
搭乗手続きに入る前の外側エリアにも、大きなお土産物屋があります。
国内線の棟の中に「アプローズ」というショップがあり、日本全国のお土産を買うことができます。
第一ターミナルほど店は多くありませんが、お土産や免税品を買う分には十分な品ぞろえだと思います。
WiFiレンタル
機器を借りれば海外でもネットにつながるWiFiレンタル。
関空第二ターミナルではイモトのWiFiがレンタルの受付を行っています。
イモトのWiFiは出発ゲートと到着ゲートの2箇所のカウンターで貸出・返却が可能。貸出・返却を第二ターミナル内で完結させられます。
↓イモトのWiFiのカウンター
WiFiレンタルは当日でも受付可能ですが、機器の在庫がなければ貸し出しはできません。
レンタルするときは事前にネットで申し込んでおきましょう。
ちなみにライバルのグローバルWiFiは第一ターミナルのみで貸出・返却を行っています。
グローバルWiFiとイモトのWiFiの比較!両方使って良かったのはどっち?
グローバルWiFiとイモトのWiFiを比べると、多くの国ではグローバルWiFiの方が料金が安くなります。
グローバルWiFiはこのサイトからの申し込みで通信料1,000円割引+空港受渡手数料が無料のキャンペーンを実施中。
海外WiFiがお得にレンタルできるので、海外のスマホ代を節約するためにもぜひ活用してください。
両替
関空第二ターミナルには両替コーナー(不定休)と外貨自動両替機(出国審査通過後エリア)があります。
外貨自動両替機では次の通貨を取り扱っています。
米ドル、韓国ウォン、台湾ドル、タイバーツ、香港ドル、中国元
<外貨から日本円>
米ドル、ユーロ、英ポンド、オーストラリアドル、中国元、香港ドル、韓国ウォン、台湾ドル、シンガポールドル、タイバーツ、インドネシアルピア、マレーシアリンギット
ただし第二ターミナルは取扱通貨が少なく、レートもそれほどよくありません。
少しでも良いレートで両替したいなら第一ターミナルで両替しておくか、事前に外貨宅配を使うといいでしょう。
外貨宅配なら自宅へ外貨が郵送されるから、出発時に両替する時間を節約できます。
ATM・コンビニ
関空第二ターミナルにはATMもあります。国内線ターミナルに三井住友銀行・りそな銀行のATMがあります。
また、国内線ターミナルにはコンビニのローソンがあり、中にローソン銀行のATMがあります。
国際線ゲートエリアに入るとセブン銀行のATMもあります。
なお、コンビニの前にはポストもありますが、郵便局は関空にはありません。
第一ターミナルにも第二ターミナルにもありませんのでご注意ください。
海外旅行保険は三井住友海上の自動販売機があり、旅行当日に加入することができます。
ただ、第二ターミナルは近距離のLCCが中心なためか、あまり利用している人はいませんでした。
ロッカー・トイレ・ラウンジ
関空第二ターミナルには日額制のコインロッカーがあります。
料金は1日単位で0時に切り替わります。1日の料金は次の通りです。
コインロッカーの料金(1日)
- 大:800円
- 中:600円
- 小:400円
第二ターミナルは簡素な造りとはいえ、トイレは非常に綺麗です。
赤ちゃんのオムツ交換スペースや身体障害者用トイレも完備されています。
面白いのは水飲み場が設置されているところです。これは中国の観光客が利用されているようですね。
なお、第二ターミナルには専用ラウンジはありません。だって安く旅行したい人が集まるLCC専用ターミナルですから(笑)。
充電・コンセント
関空第二ターミナルには非常にたくさんの充電用コンセントが用意されています。
国際線のチェックインエリアには、このような充電コーナーが設けられています。
出発ロビーにも電源スポットが。ここで多くの人がスマホの充電をしていました。
さらに出発ロビーの椅子の下にもコンセントがついています。これなら待ち時間に充電しながらスマホが使えて便利ですね。
関西国際空港には電源コンセントがたくさんあるので、とにかく充電には困らないです。
また、第二ターミナルにも無料WiFiが飛んでいるので、通信容量を気にせずインターネットを楽しむことができます。
まとめ:シンプルだけど機能性に富んだ空港だった
というわけで、関空第二ターミナルの施設を解説しました。
さすがLCC専用ターミナルだけあって、店やレストランは第一ターミナルよりも見劣りします。
しかし、必要なものはしっかりそろっていて、とても機能性が重視された造りになっていると思いました。
僕も待ち時間はスマホを充電したり免税店を回ったり、快適に過ごすことができました。
第二ターミナルを訪れるときは、ぜひこのガイドを参考にしてくださいね。
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