海外旅行ではクレジットカードは必需品です。
買い物で決済したりATMから現地通貨を引き出したり、旅行中のあらゆる場面で活躍します。
インドでも使える店は多く、ホテルやレストランでの支払いに活用できます。
しかし、インドは詐欺やぼったくりも多いので、スキミングなどの被害に注意しないといけません。
そこで、インドのクレジットカード事情や、旅行で使用するときの注意点についてお話します。
また、これからカードを作る人のために、インド旅行におすすめのクレジットカードも一覧にしました。
インドにはどんなクレジットカードを持っていけばいいのか、これから出発する人は参考にしてください。
インドでクレジットカードは使えるのか?
インドでは現金を使う場面が多いものの、クレジットカードも普通に使えます。
外国人観光客が行くホテルやレストランでは、たいていクレジットカードが使えます。
こんなふうに店の前にカード会社のシールが貼られているので、チェックしてみましょう。
国際ブランドではVISAの使える店が一番多く、次にMasterCardが多いです。
JCBやアメリカンエキスプレスも使えますが、対応している店は少なめです。
なので、インド旅行にはVISAとMasterCardの2枚を持っていくのがベストでしょう。
両方あればどちらかで対処ができます。
ただし、庶民的なレストランや小さなホテルでは、クレジットカードは使えません。
ゲストハウスも場所によっては使えないところがあります。
インドのクレジットカード普及率は人口の5%と言われています。
また、決済手段としてはクレジットカードが20~25%で、現金決済が70%を占めています。
まだまだ現金決済がメインの国ですので、クレジットカードは補助的な使い方をするのがいいでしょう。
高額紙幣廃止でキャッシュレス化が進んだ!?
↑高額紙幣廃止で銀行のATMに行列する人たち
2016年11月、インドのモディ首相は突如500ルピー札と1,000ルピー札の高額紙幣を廃止しました。
ブラックマネー撲滅がねらいですが、キャッシュレス経済を推進する目的もありました。
日本でいうと一万円札と五千円札が使えなくなったようなもので、高額な品物を買うには現金より電子決済が便利になります。
高額紙幣廃止に併せて、クレジットカードやモバイル決済で優遇や割引になる制度も出ました。
おかげで最近はスマホ決済のPaytm(ペイティーエム)も普及し、キャッシュレス決済はますます浸透しつつあります。
クレジットカードを使うときの注意点
インドは日本と環境が違うので、クレジットカードを使うのに不安な人もいるんじゃないでしょうか。
ここでは、インドでクレジットカードを使うときの注意点を解説します。
スキミング
スキミングとはスキマ―という機械でカードの情報を読み取ることです。
スキミングの被害に遭わないためには、カードリーダーがレジに置いてあるか確認しましょう。
カードは目の前で切ってもらうようにし、店員がカードを持ったまま店の奥に行ってしまわないか、注視してください。
とはいえ、スキミングの被害に遭遇することはめったにありません。
それに、不正利用はたいていカード会社の保険で補償されるので、そこまで神経質にならなくても大丈夫だと思います。
カードリーダーの読み取り不良
インドではカードリーダーが磁気を読み取ってくれないことがたまにあります。
原因はよく分かりませんが、機械が古かったりするのでしょう。
カードが使えないときのために、もう1枚予備のカードを持っておくのがおすすめです。
通信回線の不良
インドはインターネット回線が不安定なために、カードを読み取っても情報がカード会社まで届かないことがあります。
その場合はエラーになるので、カードは使えません。
通信回線がつながらなければ決済できずお手上げです。なので、ある程度は現金も持っておくようにしましょう。
手数料
日本ではカード使用の手数料は店側が負担しますが、インドでは客側が負担することが多いです。
手数料は利用金額の2~3%。これが代金に上乗せされます。
決済通貨
カードを使用したときに、ルピーではなく日本円で決済されることがあります。
これ自体は違法ではないのですが、店側に有利なレートで計算されるため、ルピーで決済するよりも高くつきます。
支払う前に「イン ルピース プリーズ(In rupees pleas)」と言って、ルピーで決済してもらうようにしましょう。
暗証番号
ICカード付きのクレジットカードで支払う場合は、暗証番号(PINコード)が必要です。
また、ATMでキャッシングするときも暗証番号が必要です。
暗証番号は日本で必ず確認してから出発しましょう。
値段の打ち間違い
わざとやってるのか分かりませんが、値段を打ち間違えられることもあります。
桁が1つ増えていたり、悪質な店もあります。
カードで支払ったときは必ず明細を確認するようにしましょう。
海外旅行でクレジットカードを持つメリット
海外旅行では不測の事態が起こりえます。財布をなくしたり、急な病気になったり。
クレジットカードはそんな「いざというとき」に役立ちます。
たとえば帰りの空港でお金が足りないとき、わざわざ両替しなくてもサッとお土産を買うこともできます。
また、海外ではクレジットカードを持ってないと高額なデポジットを取られるホテルも多いです。
海外では身分証明書代わりにもなるので、最低1枚は持っておきましょう。
海外旅行にクレジットカードなしで行ける?作れない人の代わりの手段3つ
クレジットカードは決済に使うだけではありません。
海外キャッシングを使ってATMから現地通貨を引き出すことも可能です。
↑デリーのATM
海外キャッシングは両替せずにルピーを入手できるから、お金が足りないときに重宝します。
利息はかかりますが、インドでは不利なレートで両替する両替所も多いため、現金で両替するより安く済みます。
デリーやムンバイにはATMがたくさんあるので、両替手段として利用すれば手数料を節約できます。
また、クレジットカードの多くは海外旅行傷害保険が付帯しています。
万が一の病気やケガではサポートが受けられて、保険会社の海外旅行保険の代わりとして機能します。
2枚持ち・3枚持ちで補償を合算すれば、アジア圏での病気や治療にはほぼ対応できます。
海外では現金しか持っていないと盗られたときのダメージが大きいです。
クレジットカードなら万一紛失してもカード会社が補償してくれて安心。
まだ持っていないなら、この機会に作っておきましょう。
インド旅行におすすめのクレジットカード
インド旅行におすすめのクレジットカードを3枚紹介しますね。
インドではVISAとMasterCardの2大国際ブランドがあれば、ほとんどの店をカバーできます。
片方が使えない場合も想定して、VISAとMasterCardの2枚を持っておくのがおすすめです。
あとは、年会費無料かどうか、海外旅行傷害保険を付帯しているかどうかをチェックしてください。
海外旅行保険を自動付帯していればカードを持ってるだけで保険が適用され、利用付帯していれば旅行代金をカードで支払うことで保険が適用されます。
また、日本でのポイントの貯めやすさも考慮に入れましょう。
- VISAかMasterCardが選べる
- 年会費無料
- 海外旅行保険を付帯している
- ポイント還元率が高い
この4つの観点で、おすすめのカードを判断しました。
すべて年会費無料のカードなので、作成に費用はかかりません。とりあえず作っておけば、今後の海外旅行でも大活躍しますよ。
エポスカード
国際ブランド | VISA |
---|---|
年会費 | 無料 |
海外旅行傷害保険 | 利用付帯 |
ポイント還元率 | 0.5% |
エポスカードはHISでポイント3倍、日本旅行でポイント5倍貯まる、旅行者にとって魅力的なカードです。
エクスペディア・エアトリ・ホテルズドットコムなど様々な旅行サイトで優待が受けられるから、お得に旅ができます。
VISAブランドだから、インドで使える店も豊富。
年会費無料で海外旅行保険が付帯しており、旅行代金などをカードで支払うことで海外旅行保険が適用されます。
エポスカードには疾病治療費に270万円の補償がついているのがすごいところ。
年会費無料で疾病治療費がこれだけついているカードは珍しく、治療費の安いアジア圏ならこれ1枚でたいていの病気やケガは事足ります。
傷害死亡・後遺障害にも3,000万円と最高クラスの補償があるので、持っておけば今後は海外旅行保険に入る必要がなくなるでしょう。
頻繁に海外へ行く人なら必ず持っておきたいカードです。
楽天カード
国際ブランド | VISA・MasterCard・JCB・AMEX |
---|---|
年会費 | 無料 |
海外旅行傷害保険 | 利用付帯 |
ポイント還元率 | 1% |
CMでもおなじみ、ポイントがザクザク貯まる楽天カード。
楽天市場や楽天トラベルでポイント付与率が上がるお得なカードです(※特典進呈には上限や条件があります)。
年会費無料で作りやすいのもいいところ。申し込みから最短で3日、通常は1週間程度でカードが届きます。
審査のスピードが早いので、出発日まで日がない人にはおすすめです。
楽天カードは海外で問題なく使えるのか?海外での注意点とおすすめ理由を解説
旅行代金を楽天カードで支払えば最大2,000万円の海外旅行傷害保険も付帯されます。
VISAもMasterCardも選べるから海外でも大活躍。
国内・海外問わずどんどんポイントが貯まるから、お得に旅するならぜひ作っておきたいカードです。
三井住友カード(NL)
国際ブランド | VISA、MasterCard |
---|---|
年会費 | 無料 |
海外旅行傷害保険 | 利用付帯 |
ポイント還元率 | 0.5% |
三井住友カード(NL)はキャッシュレス機能が充実したクレジットカードです。
ナンバーレスで偽造や不正利用にも強く、インドのように治安の悪い国でも安心して使えます。
タッチ決済にも対応してるから、国内での普段使いにも便利。
対象のコンビニやマクドナルドで最大7%のポイント還元も受けられます。
旅行代金などをカード払いすることで、最大2,000万円の海外旅行傷害保険もついてきます。
海外でも国内でも安心して使える定番のカードです。
このように、インドでもクレジットカードはさまざまな場面で役立ちます。
まだ持っていないなら、この機会に作っておきましょう。
しっかり準備をして、楽しい旅行にしてくださいね。
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