初めてインドに行くなら、定番の観光スポットを知っておきたいですよね。
といっても、インドは広大。何がどこにあるのかピンとこない人も多いと思います。
そこで、インドに行くならぜひ見ておきたい定番の観光地を解説します。
都市ごとにどんな名所や世界遺産があるのかを紹介。
各都市の詳細なガイドもあるので、旅行の計画に役立ててください。
インドの主要な観光都市
インドは東西南北4つのエリアに分かれています。
インド観光の定番は北インドで、穴場は南インドです。
タージマハルやガンジス川など有名な観光地は、首都デリーのある北インドに集まっています。
日本人に人気があるのはデリー・アグラ・ジャイプールの3都市で、ゴールデントライアングルと呼ばれています。
初めてインドに行く人は北インドを中心に観光し、日程の都合がつけば東インドへ足を伸ばすのがいいでしょう。
インドが2回目以降という人は、西インドや南インドを中心に回るのがいいと思います。南インドは北インドにはないのんびりさがあって、また違ったインドの雰囲気を味わえます。
インドには東西南北4つのエリアがある
- 北インド・・・デリー、アグラ、ジャイプール、バラナシ、ハリドワール、リシケシ、カジュラホ
- 東インド・・・コルカタ、ブッダガヤ
- 西インド・・・ムンバイ、アウランガーバード、エローラ、アジャンター
- 南インド・・・チェンナイ、ベンガルール、ゴア、ハンピ
では、都市ごとの観光ガイド・観光スポット・世界遺産を見ていきましょう。
北インド
デリー
デリーはインドの首都で政治・経済の中心地。インド旅行の起点になる都市です。
ムガル帝国時代の歴史的建造物が多く、世界遺産のラール・キラーやフマユーン廟など見どころがたくさんあります。
ショッピングモールなど近代的な施設もあり、コンノート・プレイスやグルガオンでは都会の買い物が楽しめます。
デリーの見どころ
ラール・キラー
ムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンが造った城。レッド・フォート(赤い砦)とも呼ばれており、赤れんがで作られた巨大な城壁は迫ってくるような迫力があります。
フマユーン廟
ムガル帝国第2代皇帝フマユーンの墓。タージマハルより小さいながらも、中央にドームのある左右対称のインド・イスラム建築は、インドらしい建物として見応えがあります。
デリーの世界遺産
ラール・キラー、フマユーン廟、クトゥブ・ミナール
↓詳細な観光ガイドはこちら
アグラ
アグラはタージマハルがある世界的な観光都市。
デリーから日帰りで行けるため、インドを旅行する人のほとんどが訪れる街です。
かつてムガル帝国3代皇帝アクバルが首都をおいたこともあり、アグラ城やファテープル・シークリーなど歴史的建造物も豊富です。
アグラの見どころ
タージマハル
言わずと知れたインド旅行では外せない観光スポット。ムガル帝国第5代皇帝の妃ムムターズ・マハルの墓です。白い大理石で覆われた宮殿は荘厳で、実際に見ると目を見張る美しさです。
アグラ城
皇帝アクバルによって築かれたムガル帝国の居城。2.5kmに及ぶ赤い城壁は圧巻で、かつてのムガル帝国の栄華を感じられます。タージマハルと共にアグラ観光では外せないスポットです。
アグラの世界遺産
タージマハル、アグラ城、ファテープル・シークリー
↓詳細な観光ガイドはこちら
アグラの中でもタージマハルは一番行く人が多い観光地なので、さらに詳しい観光ガイドを作りました。
タージマハルへの行き方や所要時間、入場料などは下記の記事を参考にしてください。
ジャイプール
ジャイプールはサワーイ・ジャイ・スィン2世によって造られた、建物がすべてピンク色に統一された別名「ピンクシティ」。
可愛い街並みはインスタ映えすることもあって、女性からも人気があります。
マハラジャの栄華を象徴する豪華な建造物があり、宮殿ホテルではリーズナブルに王様気分が味わえます。
ジャイプールの見どころ
ジャンタル・マンタル
サワーイ・ジャイ・スィン2世が作った天文台で、現在も日時計として使われています。石で作られたさまざまな形の観測儀はアートオブジェのようで、一見の価値があります。
アンベール城
ジャイプールの郊外にある、岩山に作られたラージプート族の城。鏡が埋め込まれた鏡の間は息をのむ美しさです。城までの道のりは名物の象タクシーで上ることもできます。
ジャイプールの世界遺産
ジャンタル・マンタル、アンベール城
↓詳細な観光ガイドはこちら
バラナシ
バラナシはガンジス川のほとりにあるヒンドゥー教の聖地。インド各地からガンジス川を目指したヒンドゥー教徒が沐浴や巡礼に訪れます。
バックパッカー憧れの地とも言われるバラナシは、そのすべてがカオス。
たくさんの物乞いやゴミを漁る牛など、聖と俗が入り混じった混沌としたインドが見れます。
バラナシの見どころ
ガンジス川
インドの象徴とも言える聖なる河。火葬場ではインド中から運ばれた遺体が焼かれ、遺灰はガンジス川へと流されます。生と死を飲み込む風景は、日本では得られない衝撃を受けます。
サールナート
バラナシの郊外にある仏教の聖地で、ブッダが初めて説法を説いた場所として知られています。ダメーク・ストゥーパと呼ばれる大きな仏塔は間近で見ると迫力があります。
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リシケシ
リシケシはガンジス川の上流、ヒマラヤ山脈のふもとにある山間の街です。
ヨガの聖地として有名で、インド国内の修行者だけでなく世界中からヨガの愛好家が集います。
街に100以上あるアシュラム(ヨガの修行道場)では、半日だけのドロップインから数週間の滞在型ステイまで、スタイルに合わせたヨガのレッスンを受けられます。
リシケシの観光ガイド!行き方・ツアー・おすすめスポット【完全版】
ハリドワール
ハリドワールはリシケシとデリーの中間地点にあるヒンドゥー教の聖地です。
リシケシへ行く場合はほぼ必ず立ち寄る街です。
街を流れるガンジス川は上流にあるため、日本人でも沐浴ができるほど水がきれい。
インド人は、ガンジス川を見るなら観光地化したバラナシよりもハリドワールの方を好むほどです。
ハリドワールの観光ガイド!行き方・おすすめスポット【完全版】
カジュラホ
カジュラホは小さな村でありながら、世界遺産に登録された寺院群を持つ観光地。
村の中に85の寺院があり、ミトゥナ像という男女の性交を模した数多くの像があります。
寺院の外壁を埋める男女交合像(ミトゥナ像)はエロティック。思わず凝視する人も多いでしょう。
カジュラホの世界遺産
ガシュラホの建造物群
東インド
コルカタ
コルカタは東インド最大の都市で東の玄関口。
イギリスの植民地政策の拠点となった地で、ゴシック様式の教会など植民地時代の建築がたくさん残っています。
治安はあまり良くありませんが、芸術・文化・政治が盛んでエネルギッシュな雰囲気に包まれています。
コルカタの見どころ
ヴィクトリア記念堂
コルカタの中心に広がるモイダン公園に建つ記念堂。イギリス植民地時代にヴィクトリア女王を記念して建てられたもので、純白の大理石の外観が非常に美しいです。
ラビンドラ・バーラティー博物館
インドを代表する詩人ラビンドラナート・タゴールの生家で、別名「タゴール・ハウス」と呼ばれています。タゴールの愛用品や自筆の書などが展示されています。
ブッダガヤ
ブッダガヤは仏教最高の聖地。菩提樹の下で瞑想を続けたブッダが悟りを開いた場所と言われています。
ブッダガヤにあるマハーボディー寺院(大菩薩寺)にはブッダが座した金剛座があり、ブッダが瞑想した菩提樹の子孫が茂っています。
世界中から巡礼者が訪れるこの街は、仏教徒である日本人には懐かしく感じられるでしょう。
ブッダガヤの世界遺産
マハーボディー寺院
西インド
ムンバイ
ムンバイは高層ビル群が立ち並ぶインド最大の都市。西インド・南インドを旅するときに拠点となる街です。
イギリス植民地時代の建築物や博物館があり、街の雰囲気は国際的。新旧入り混じる独特の雰囲気は、映画「スラムドッグミリオネア」の舞台にもなりました。
ムンバイから船で行くエレファンタ島には6~8世紀に作られた石窟寺院があり、世界遺産にも登録されています。
ムンバイの見どころ
チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅
世界遺産に登録されているコロニアル建築を代表する建物。かつてはヴィクトリア・ターミナス駅と呼ばれていました。現在も現役の駅として使われています。
ドービーガート
ムンバイ中の洗濯物が集められる屋外洗濯場。はためく大量の洗濯物は圧巻です。中ではドービーと呼ばれる不可触民が洗濯をしており、インドの強烈な格差社会を肌で感じます。
ムンバイの世界遺産
チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅、エレファンタ島の石窟寺院
↓詳細な観光ガイドはこちら
エローラ・アジャンター
アウランガーバードからバスで回れるのがエローラとアジャンターの石窟群。どちらも世界遺産に登録されています。
エローラには仏教・ヒンドゥー教・ジャイナ教の合計34窟の石窟寺院があり、歴史的な彫刻が見られます。
アジャンターでは大乗仏教の見事な壁画があり、日本の仏教に通じる歴史が感じられます。
エローラ・アジャンターの世界遺産
エローラ石窟群、アジャンター石窟群
南インド
チェンナイ
チェンナイはインド4大都市のひとつで、南インド経済の中心となる街です。
イギリス植民地時代はマドラスと呼ばれ、北のイスラム文化のあまり影響を受けることなく、独自のドラヴィダ文化で栄えてきました。
近隣のマハーバリプラムはリゾート地としてインド人にも人気があります。
チェンナイの見どころ
カーパーレーシュワラ寺院
シヴァ神を祀るドラヴィダ様式の寺院。南インドらしいカラフルな色彩と豪華な装飾が特長です。ピラミッド型のゴープラム(塔門)は一見の価値があります。
クリシュナのバターボール
チェンナイから南へ60kmのリゾート地、マハーバリプラムにある巨大な石。巨大な丸い石が坂の途中で止まってるように見える不思議な石です。
チェンナイの世界遺産
マハーバリブラムの建造物群
ゴア
かつてポルトガルの植民地だったゴアは、南国の雰囲気が漂うビーチリゾート。ビーチでくつろぎながらリゾートステイが楽しめます。
オールド・ゴアに建つ教会や修道院は世界遺産にも登録されていて、インドらしくない不思議な光景が見られます。
ゴアの世界遺産
ゴアの教会群と修道院群
ハンピ
ベンガルールから約9時間で着くホスペット、そこからバスで30分かけて着く小さな村がハンピです。
観光客も少ないマイナーな観光地ですが、神秘的な巨大奇石群はインド観光の穴場として旅行マニアに人気があります。
岩だらけの荒野にある宮殿跡や寺院は、ハンピの建造物群として世界遺産にも登録されています。
ハンピの世界遺産
ハンピの建造物群
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