デリーは言わずと知れたインドの首都であり、インド経済の中心地です。インドを旅行する人にとっては観光の拠点でもあります。
多くの人にとって日本を出国して最初に訪れる街になるんじゃないでしょうか。
そんな「初めてデリーを訪れる人」のために、デリーの観光スポットや街歩きのポイントをまとめました。
世界遺産、おすすめスポット、空港からの行き方、現地オプショナルツアーなど、実際に旅した僕だからこそ分かる情報をお届けしますね。
これからデリーへ行く人は参考にしてください!
デリーってどんな街?
デリーは人口1200万人を抱える巨大都市。
イギリス領だった1911年にインドの首都に選定され、政治・経済・ビジネスの中心地として発展を続けています。
人や車の多さは大都市そのもの。地下鉄や巨大ビル群など、インドらしくない光景に驚くでしょう。
デリーは広く、エリアが違えば街の雰囲気もガラッと変わります。
ニューデリーは高層ビルや外資系の店が並んだ新しい街。逆にオールドデリーは露店やバラック小屋が並ぶ下町です。
両者を行き来すれば、貧富の差のすさまじさを感じるはずです。
どこを観光するかでデリーの印象は変わるので、2日以上は滞在していろんなエリアを見て回るのがいいでしょう。
見どころ・観光スポット
デリーの名所・見どころ・観光スポットを紹介します。
デリーにある世界遺産はラール・キラー、フマユーン廟、クトゥブ・ミナールの3つ。この3つが観光のハイライトです。
他にもジャマー・マスジッドやインド門など歴史的建造物も大きな見どころ。
またチャンドニー・チョウクをブラブラしたり、コンノート・プレイスやグルガオンでショッピングしたり、街を歩くだけでも楽しいでしょう。
ラール・キラー(レッド・フォート)
ラール・キラーはムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンが造った城です。
赤いれんが色の壁から別名レッド・フォートとも呼ばれており、世界遺産にも登録されています。
赤く伸びる城壁は外から見ても圧巻!
中はアグラにあるアグラ城とだいたい同じで、謁見の間や陳情所があります。
芝生広場では寝転んでいる人がいたり、ゆったりとした空気が流れています。
外の喧騒に疲れた人には癒しになると思いますよ。
ラール・キラーの見学の所要時間は約1時間。メトロのバイオレットラインのLal Quila駅を下車してすぐのところにあります。
オールドデリーにあるので、ジャマー・マスジットやチャンドニー・チョウクと一緒に見て回るといいでしょう。
ラール・キラー
- 定休日
- 月曜
- 入場料
- 600ルピー(約1,080円)
フマユーン廟
フマユーン廟はムガル帝国第2代皇帝の墓で、世界遺産にも登録されています。
中央のドームと左右対称の建築は、タージマハルに影響を与えたとも言われています。
タージマハルより小さいながらも、インド・イスラム建築の美しさは見事!
フマユーン廟へはメトロのバイオレットラインに乗り、JLN Stadium駅で降ります。
そこから徒歩15分ほど。駅からリキシャに乗り換えて行ってもいいでしょう。
フマユーン廟
- 定休日
- 無休
- 入場料
- 600ルピー(約1,080円)
クトゥブ・ミナール
クトゥブ・ミナールは奴隷王朝のスルターン、クトゥブッディーン・アイバクが建てた塔(ミナレット)。
塔の高さは72.5mで世界遺産にも登録されています。
敷地内にはインド最古のモスク「クワットゥル・イスラーム・マスジット」や、未完成の「アラーイーの塔」などがあり、見どころが満載です。
クトゥブ・ミナールはニューデリーの郊外にあり、最寄り駅はメトロ・イエローラインのQutab Minar駅です。
駅からは乗り合いタクシーかオートリキシャで行きます。
クトゥブ・ミナール
- 定休日
- 無休
- 入場料
- 600ルピー(約1,080円)
ジャマー・マスジット
ジャマー・マスジットはインド最大規模のモスクです。
イスラム教の礼拝所だけあってメッカに礼拝している人がいたり、厳かな雰囲気が漂っています。
建物はアグラにあるジャマー・マスジットとだいたい同じです。
入口付近には物乞いが多く、入場料を取ろうとする詐欺師もいるので注意してください。
入場は無料ですが、携帯電話を含めカメラ・ビデオの持ち込みには別料金がかかります。
敷地内は土足禁止。靴は入口に置いておくと盗られるので、ビニール袋に入れて持ち歩くのがいいでしょう。
ジャマー・マスジット
- 定休日
- 無休
- 入場料
- 無料 ※カメラ・ビデオ持込料は300ルピー(約540円)
インド門
インド門は第一次世界大戦や第三次アフガン戦争で戦死した人の慰霊碑。
多くの観光客が集まる、まさにデリーの象徴ともいえる建造物です。
高さ42mのインド門は、下から見上げるとその大きさに圧倒されます。
夜はライトアップがされて、周辺は露天などでにぎわいます。
インド門
- 定休日
- 無休
- 入場料
- 無料
ラージ・ガート
ラージ・ガートはインド独立の父として知られるマハトマ・ガンジーのお墓です。
ガンジーは1948年に暗殺された翌日、この場所で火葬に付されました。
近くにはガンジーの私物が展示されている「国立ガンジー博物館」もあるので、一緒に見て回るといいでしょう。
ラージ・ガート
- 定休日
- 無休
- 入場料
- 無料
チャンドニー・チョウク
チャンドニー・チョウクはラール・キラーの前から続く大通りです。
このあたりはオールドデリーと呼ばれる下町で、商店や露店がひしめき合っています。
人や車、バイクにリキシャ、牛、犬、ときにはゾウやラクダまでが好き勝手に行き来する様はカオス。
まさに「何でもあり」なインドらしいインドが見られます!
↓これぞカオスなインド!デリーのチャンドニー・チョウク
通り沿いにはヒンドゥー教やジャイナ教の寺院があり、庶民の暮らしと一緒に見て回るのもいいでしょう。
コンノート・プレイス
コンノート・プレイスはニューデリーの中心地。
ホテルやレストランが集まっており、旅行者も頻繁に訪れる旅の起点です。
中心のセントラルパークには巨大なインドの国旗がなびき、デリーのランドマークになっています。
コンノート・プレイスは中央から放射状に建物が配置されていて、ショッピングモールのようになっています。
白亜の建物はイギリス統治時代の名残。それぞれの建物はアルファベットで区分けされており、道を聞くと「コンノート・プレイスのBブロック」という具合に案内されます。
コンノート・プレイスにはリーバイスやH&Mなど外資系の店も多く、両替所もたくさんあります。
↓コンノートプレイスの様子
ただし、露天商や客引きも多く、店の質はあくまでインド品質。
ちゃんとしたお土産を買うには向きません。詐欺やぼったくりも多いです。
サリーなどちゃんとしたものを買うなら、グルガオンまで足を伸ばした方がいいと思います。
グルガオン
グルガオンはデリーの郊外にある近年急速に発展した新興エリア。新名称ではグルグラムとも呼ばれています。
ニューデリーの南に位置し、メトロのイエローラインのMG Road駅やIFFCO Chowk駅が最寄り駅です。
グルガオンは大型のショッピングモールや高層マンションが立ち並ぶ、まさに富裕層のエリア。日本人ビジネスマンも数多く住んでいます。
テレビでよく見る「経済発展したインド」は、このグルガオンのことを指します。清潔で治安もいいし、日本人が過ごすには快適なエリアでしょう。
MG Road駅のそばにはMGFメトロポリスという大型のショッピングモールがあります。
ショッピングモールは明朗会計の店がほとんどで、客引きに惑わされることもありません。
地下にはスーパーマーケットがあり、お土産に適した品がたくさんあります。
デリーでお土産を買うにはグルガオンがもってこいです。詳しくは下記の記事でチェックしてみてください。
グルガオン
空港からの行き方
デリーのインディラ・ガンディー国際空港は、市の中心部から15kmほど南西にあります。
空港からデリー市内へのアクセスとしては地下鉄やタクシーがあります。下記が所要時間と料金です。
所要時間 | 料金 | |
---|---|---|
地下鉄 | 20分 | 60ルピー(約108円) |
タクシー | 45分 | 600~700ルピー(約1,080~1,260円) |
しかし、いきなり現地の交通機関を使うのはおすすめしません。
というのも、空港には親切なフリをしてぼったくろうとしている人がいっぱいいるからです。
ウソを教えて旅行会社でツアーを組ませようとする詐欺師がたくさんいるんですね。
空港から市内へは、ホテルや旅行会社の送迎を使った方が無難です。
まだインドに慣れないうちは、安全策で市内まで行きましょう。
VELTRAでは空港からの送迎サービスのみを手配できるオプショナルツアーがあります。
不安な人は日本から予約しておくといいでしょう。
地下鉄(メトロ)
空港から市内へはエアポートメトロという地下鉄が走っています。
空港からニューデリー駅までの料金は60ルピー(約108円)で、所要時間は20分。渋滞知らずで一番早く行けます。
ただし車内は混んでいるので、大きな荷物がある場合は避けた方が無難です。
また、駅からホテルまでが遠いと、地下鉄を降りたところでリキシャと料金交渉しないといけないというわずらわしさもあります。
タクシー
空港の到着ロビーにはプリペイドタクシーを手配できるカウンターがあります。メータータクシーも2社、空港に乗り入れています。
空港からデリー市内への料金は600~700ルピー(約1,080~1,260円)で、所要時間は45分程度。渋滞しているともっとかかります。
ホテルまで直接行けて便利なタクシーですが、違うホテルに連れていかれたり、旅行会社に連れていかれたりするトラブルは多いです。
交渉に自信がない人は、あらかじめ送迎サービスを手配しておいた方がいいでしょう。
インディラ・ガンディー国際空港
デリーとニューデリーの違い
初めてインドを旅する人の中には、デリーとニューデリーの違いがよく分からない人もいるんじゃないでしょうか。
「インドの首都って確かニューデリーだったはず。ニューデリーからデリーに遷都したんだな」と勘違いしている人も多いでしょう。
でも、首都が変わったわけではありません。
そもそもデリーとニューデリーは別の街ではありません。同じ街です。
デリーという都市の中に、ニューデリーというエリアがあるんです。
行政機関がニューデリーエリアに集中しているため、かつては地図などで「インドの首都はニューデリー」と表記されていました。
しかし現在ではデリーを1つの大都市圏と捉えて、「インドの首都はデリー」と表記するようになったんです。
「日本の首都は永田町です」というのはおかしいので、「日本の首都は東京です」に変えたような感じですね。
さらに、デリーの中にはオールドデリーと呼ばれるエリアがあります。
オールドデリーはイギリス統治時代より前からある下町で、このエリアを指して「デリー」と呼ぶこともあります。
また、ニューデリーエリアには「ニューデリー駅」があり、オールドデリーエリアには「デリー駅」があります。
旅行者がよく使うのは「ニューデリー駅」の方です。
「デリー駅に行ってください」と言うとオールドデリーに行ってしまうので、ニューデリー駅に行きたいときは「ニューデリー駅」と言うようにしましょう。
市内観光モデルコース
デリーは広い街で、とても1日では全部を見てまわれません。
滞在日数は2日を予定しておくのがベストです。
「オールドデリーを中心とした北部をまわる日」
「ニューデリーを中心とした南部をまわる日」
のように、最低でも2日に分けて観光するのがいいでしょう。
デリーの観光モデルコース(2日間)
オールドデリー(北部)を中心にまわる日
- ジャマー・マスジットを観光
- ラール・キラーを観光
- チャンドニー・チョウクを散策
- ラージ・ガートを観光
- コンノート・プレイスで買い物・食事
ニューデリー(南部)を中心にまわる日
- インド門を観光
- フマユーン廟を観光
- クトゥブ・ミナールを観光
- グルガオンで買い物・食事
デリー観光地図
宿泊エリア
旅行者が起点とする宿泊エリアは2か所。コンノート・プレイスとメインバザールです。
どちらもホテルやレストランが集まっており、旅行者にはとても利便性がいいエリア。格安で泊れるホテルも多いです。
高級ホテルはジャンパト通りに何軒かあります。このあたりはビジネス街なので、コンノート・プレイスやメインバザールよりも治安がいいのが長所です。
オプショナルツアー
デリーを効率的に観光したいなら、オプショナルツアーを利用するといいでしょう。
現地ツアーは大手旅行会社に頼むより、オプショナルツアー専門の旅行会社に頼んだ方が安く済みます。
VELTRAはその中でも、インドの現地ツアーが豊富な旅行会社です。
日本語ガイドのついた市内一日観光では、ラール・キラー、フマユーン廟、クトゥブ・ミナールといった主要な観光スポットを効率的に見て回れます。
他にも貸し切りチャーターのツアーや、デリー・アグラ・ジャイプールの3都市を回るツアーなど、種類も豊富。
「あまり時間がないから手早く観光したい」という人は、オプショナルツアーを利用するといいでしょう。
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とりあえずHISから選んでおけば間違いありません。