ジャイプールは街の建物がピンク色で統一されている、ピンクシティと呼ばれる街。
かわいい街並みがインスタ映えするとあって、女性にも人気があります。
風の宮殿、アンベール城、ジャンタル・マンタル天文台など、見どころもたくさん。
インドはバックパッカーのイメージが強いですが、ジャイプールでは優雅な旅が似合います。
マハラジャの栄華が漂うこの街では、宮殿ホテルに泊まったり宝石を物色したり、ちょっとリッチに過ごしてみてはいかがでしょうか。
物価が安いのでリーズナブルに王様気分が味わえますよ。
ここでは、ジャイプールの見どころや観光スポットを詳しく紹介します!
ジャイプールへの行き方、おすすめスポット、観光モデルコース、現地オプショナルツアーなど、実際の旅で役立つ情報を教えますね。
ジャイプールってどんな街?
ジャイプールはデリーから南西266kmにあるラジャスターン州の州都です。
1876年にイギリス王子が訪問した際に、当時のマハラジャ(藩王)が歓迎の意味で街中の建物をピンク色に塗ったことから、現在のピンクシティが生まれました。
実際はピンクというより茶色に近いですが、エキゾチックな雰囲気で見ごたえがあります。
ジャイプールの街は城壁で囲まれた旧市街と、その周りに広がる新市街に分かれています。
ジャイプールの「プル」は「城壁に囲まれた町」という意味があり、街の形を表しています。
気候は砂漠に近い乾燥地帯のため、デリーよりもカラッとしています。
しかし暑季は気温が50度近くになることも。暑さ対策は万全にしておきましょう。
ジャイプールの治安
北インドは全体的に治安が悪いことで有名ですが、ジャイプールは日本人がよく行くゴールデントライアングル(デリー・アグラ・バラナシ)の中ではマシな方です。
デリーのように集団で騙してくる詐欺師はあまりいません。
フレンドリーな人も多いので、デリーほど嫌な目には遭わないでしょう。
しかし観光客が集まる都市だけあって、用心に越したことはありません。
リキシャやお土産物屋では、相場以上の金額をふっかけてくるインド人も多いので注意しましょう。
見どころ・観光スポット
ジャイプールの見どころ・観光スポットを紹介します。
ジャイプールにある世界遺産はジャンタル・マンタル(天文台)とアンベール城の2つ。
また、ランドマークとなっている風の宮殿、シティ・パレスも見逃せないスポットです。
最近は郊外にあるチャンドバオリ(階段井戸)もインスタ映えするとあって人気があります。
風の宮殿(ハワー・マハル)
旧市街の真ん中に建っているのが、ジャイプールのシンボル的存在の風の宮殿(ハワー・マハル)です。
ピンク色に塗られた5階建ての建物には953の小窓があり、かつては宮廷の女性がここから街を眺めていたと言われています。
正面の絢爛さとは裏腹に、中に入ると薄っぺらい構造に驚きます。
風の宮殿の前にはジョーハリー・バザールというバザールがあり、露店での買い物が楽しめます。
ジャンタル・マンタル天文台やシティ・パレスも近くにあるので、一緒に観光して回るといいでしょう。
風の宮殿(ハワー・マハル)
- 定休日
- ホーリー
- 入場料
- 200ルピー(約360円)
シティ・パレス
シティ・パレスは現在もマハラジャが住む宮殿です。1726年にサワーイ・ジャイ・スィン2世よって建てられました。
赤と白で彩られた主殿のチャンドラ・マハルは圧巻。月光のように輝く宮殿は、別名「月の宮殿」とも呼ばれています。
中は一部が博物館になっており、マハラジャの衣装や宮中で使われた楽器などが展示されています。
シティ・パレス
- 定休日
- ホーリー
- 入場料
- 700ルピー(約1,260円)※ジャイガル要塞入場料含む
ジャンタル・マンタル(天文台)
ジャイプールの街を築いたマハラジャ、サワーイ・ジャイ・スィン2世によって造られた天文台がジャンタル・マンタル。
中には16の観測儀があり、日時計や星座を計る用途で現在も使われています。
さまざまな形の観測儀はまるで現代アートのオブジェのよう。
同様のものがデリー、ウッジャイン、バラナシにありますが、ジャイプールのものが最大で有名です。
2010年には世界遺産にも登録されています。
ジャンタル・マンタル(天文台)
- 定休日
- ホーリー
- 入場料
- 200ルピー(約360円)
アンベール城
ジャイプールから北東へ11km、ラージプートのマハラジャが築いた城がアンベール城。
世界遺産にも登録されているこの城は、ジャイプール観光のハイライトです。
中には世界一美しい門と言われるガネーシャ・ポール、壁面の装飾が見事なジャイ・マンディルなどがあり、鏡が埋め込まれた鏡の間は息をのむ美しさです。
アンベール城は郊外にあるので、自分で行くよりもオプショナルツアーを使った方が行きやすいです。
オプショナルツアーではアンベール城名物の「象のタクシー」に乗れるツアーもありますよ。
アンベール城の象のタクシー
アンベール城までの道は、象のタクシーに乗ることができます。
象の背中に揺られる姿は、写真に撮れば思い出に残ること間違いなし!
料金は1頭1,100ルピー(約1,980円)で、二人一組で乗れます。
ツアーに参加するとガイドが二人組を作ってくれるので、うまく活用するといいでしょう。
アンベール城へはツアーを使うのが行きやすいですが、自分で行く人は市バスを利用しましょう。
市バスは風の宮殿近くのバス停から出ており、所要時間は約30分。料金は10ルピー(約18円)です。
アンベール城
- 定休日
- ホーリー2日目
- 入場料
- 500ルピー(約900円)
チャンドバオリ(階段井戸)
インド観光の穴場として人気を集めているのがチャンドバオリ。8~9世紀に作られた階段井戸です。
「落下の王国」や「ダークナイトライジング」など映画のロケ地にもなっています。
井戸の底へ向けて作られた階段の幾何学的な造形美は圧巻! まるでドラクエのダンジョンのような雰囲気にワクワク感が止まらないでしょう。
チャンドバオリはジャイプールとアグラの間にあり、個人旅行では非常に行きにくい場所にあります。
行くならスケジュールに組み込まれたパックツアーを利用するのがラクです。
デリー・アグラ・ジャイプールのゴールデントライアングルを巡るツアーの中には、チャンドバオリに立ち寄るツアーがあります。
HISにはアグラ~ジャイプールの移動中にチャンドバオリに立ち寄るツアーがあるのでおすすめです。
チャンドバオリ
- 定休日
- 無休
- 入場料
- 300ルピー(約540円)
ジャイプールへの行き方
デリーからジャイプールへは飛行機・鉄道・バス・車での移動になります。
一番便利なのは飛行機で、エアインディアからLCCまで多くの便が就航しています。
飛行機や電車を使えば日帰り観光も可能ですが、かなりバタバタしたスケジュールになってしまいます。
郊外のアンベール城へ行くためにも最低1泊はした方がいいでしょう。
飛行機・鉄道・バス・車でのジャイプールへの行き方を解説しますね。
飛行機
飛行機だと、デリーからジャイプールまでは所要時間45分~1時間。
デリーからはエアインディア、インディゴ、エアインディア・エクスプレス、スパイスジェットなどが就航しています。
飛行機は便数も多く、最も移動時間がかかりません。短い日程の旅行なら、ぜひ利用した方がいいでしょう。
ジャイプール空港から市街への行き方
ジャイプールの空港は市街から15km離れたジャイプール国際空港です。
空港から市内へはバスや地下鉄がないので、オートリキシャかタクシーで行くことになります。
空港から市の中心部へは車で約30分。料金はオートリキシャが300ルピー(約540円)、タクシーは500~600ルピー(約900~1,080円)が相場です。
料金交渉が不安な人は、あらかじめホテルまでの送迎サービスを手配しておくといいでしょう。
ジャイプール国際空港
鉄道
ジャイプールへ鉄道で行くには特急列車を使います。
シャタブディ・エクスプレス(SHATABDI EXPRESS)という特急列車が、デリー~ジャイプール間を4時間半で結んでいます。
ニューデリー駅を6:10に出発すれば、10:40にジャイプール駅に着くことができます。
シャタブディ・エクスプレスはインドの列車と思えないぐらい清潔で快適です。食事もついてるので、インドの車窓を見ながらゆったりと列車の旅が楽しめますよ。
↓シャタブディ・エクスプレス
ただし、デリーとジャイプールを結ぶシャタブディ・エクスプレスは、この6:10の便しかありません。
それ以外だと、オールドデリーのデリー駅から出ている急行を使うことになります。
また、アグラからジャイプールへ行く場合も、1日6~7便の急行に乗ることになります。
バス・車
バス・車で行くと、デリーからジャイプールまでは約4時間半。アグラからは約4時間かかります。
正直なところ、現地でバスや車を手配するのはおすすめしません。現地の旅行会社だと、エアコンがなかったり思ってたのと違うものを案内されるトラブルも多いからです。
車で行くなら事前にチャーターしておくか、旅行会社のオプショナルツアーを利用するのをおすすめします。
ジャイプール観光モデルコース
ジャイプールの観光地は旧市街に集まっています。風の宮殿、シティ・パレス、ジャンタル・マンタルは近くにあるので、3時間ほどで見て回れます。
ただ、アンベール城は郊外にあるので、行くには丸1日欲しいところです。
主要な観光スポットを制覇するなら、ジャイプールの滞在日数は1日半を目安にプランを立てるといいでしょう。
ジャイプール観光モデルコース(1日半)
- 午前中にアンベール城を観光
- 午後に風の宮殿、シティ・パレス、ジャンタル・マンタルを観光
- そのまま旧市街を散策
- 翌日はアグラへ移動する途中にチャンドバオリへ立ち寄る
ジャイプール市内の移動はリキシャが中心になります。
地下鉄もありますが、旧市街手前のChand-pole駅までしかつながっていないのであまり利用することはありません(2024年現在)。
ジャイプール観光地図
滞在エリア
ジャイプールの観光スポットは旧市街に集まっていますが、ホテルが多いのはジャイプール駅周辺の新市街です。
高級ホテルも格安ホテルも、ジャイプール駅東側から伸びるStation RoadとMirza Ismail(M.I.)roadの周辺に集まっています。
なので、拠点にするのは新市街で、観光するときはリキシャで旧市街まで行く、というパターンが多いと思います。
また、ジャイプールにはマハラジャの邸宅を改築した宮殿ホテルが何件かあります。
贅の限りを尽くした宮殿ホテルは、インドとは思えないおもてなしで、非日常を味わいたい人には最適。
日本の半分ほどの価格で泊まれるので、せっかくだから王様気分を味わってみてはいかがでしょうか。
ショッピングエリア
買い物をするなら新市街のMirza Ismail(M.I.)roadにショップやレストランが集まっています。
銀行や映画館、マクドナルドにケンタッキーもあるので、買い物のついでに食事も楽しめます。
また、ジャイプールは宝石の街としても有名。
Mirza Ismail(M.I.)roadには宝石店で有名なジュエルズエンポリウムとジェムパレスがあります。
女性はあれこれ見て回るだけでも楽しいんじゃないでしょうか。
逆にチープなお土産を探したい人は、旧市街のバザールを物色しましょう。
現地の人と値切り交渉するのも、旅の楽しみのひとつだと思います。
ジャイプールへのツアー
ジャイプールへ行くには、日本から多くのパックツアーが出ています。
中でもHISは、最近話題のチャンドバオリ(階段井戸)を組み入れたツアーがあります。
チャンドバオリを組み入れたツアーは、ジャイプールとアグラの移動区間でチャンドバオリとファテープル・シークリーという2大観光スポットに立ち寄ります。
個人旅行では行きにくい場所へ行ってくれるので、HISのツアーはおすすめです。
個人旅行でデリーからジャイプールへ行くなら、オプショナルツアーを利用するのもいいでしょう。
現地のオプショナルツアーならガイドが案内してくれ、チケットの購入などで迷うこともありません。
オプショナルツアーの中ではVELTRAが、ジャイプール行きのツアーを多く扱っています。
VELTRAは現地ツアー専門の旅行会社。オプショナルツアーの数が大手よりも豊富なのが特徴です。
日帰りツアーもあれば、アグラ・デリーを周遊するプランもあり、スケジュールに合わせてツアーが選べます。
日本語ガイドと食事つきだから、迷うこともなくて安心。
効率的にジャイプールを観光したいなら、利用価値はありますよ。
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とりあえずHISから選んでおけば間違いありません。