リシケシはヒマラヤ山脈のふもと、ガンジス川の上流にある山間の街です。
リシケシといえば何といってもヨガ!
リシケシにはインド国内の修行者だけでなく、世界中からヨガの愛好家(ヨギー・ヨギーニ)が集まります。
とはいえ、リシケシの楽しみはヨガだけではありません。
ここでは、リシケシの観光スポットや楽しみ方を詳しく紹介します!
リシケシへの行き方、観光の見どころ、アクティビティ、ツアーの選び方など、実際の旅で役立つ情報を教えますね。
リシケシってどんな街?
リシケシはヨガの聖地として世界的に知られています。「リシュケシュ」「リシケーシュ」と呼ばれることも。
あのビートルズやスティーブ・ジョブズもヨガを学ぶために訪れたのが、このリシケシです。
リシケシにはアシュラムと呼ばれるヨガの修行道場がたくさんあり、多くの人がここで修業をしています。
1日だけにわか体験をする人もいれば、1ヶ月どっぷり滞在する人もおり、スタイルに合わせてヨガを学べます。
街中ではオレンジ色の衣服をまとった修行者(サドゥー)をたくさん見かけ、聖地ならではの神秘的な雰囲気を感じることでしょう。
デリーのような猥雑な雰囲気がなく治安も良いので、日本人でも快適に過ごせます。
外国人観光客向けのカフェやリゾートホテルもあり、「インドの避暑地へ行く」という感覚で滞在できる街です。
気温・気候
リシケシは高地というイメージがありますが、実際は標高356mしかありません。
3~10月の間は日中30度前後まで気温が上がり、直射日光もきつく暑いです。
特にインドの夏(4~5月)に「リシケシに行くと涼しいかな」と期待してデリーから行くと、意外な暑さにがっかりしてしまうかもしれません。
なので、リシケシに行くなら乾季の11~2月がベストシーズンです。
ただし冬(12~1月)の朝夕はデリー以上に冷え込むため、暖かい上着の持参をおすすめします。
治安
リシケシの治安はデリーなどと比べとても良好です。
観光客が多いため子供たちがからかい半分で「1ルピー!」「10ルピープリーズ!」と声をかけてくることがありますが、街自体は穏やかな雰囲気で快適に過ごせます。
リシケシでは「フォトプリーズ」と声をかけられることがありますが、これは「一緒に写真を撮って」という意味が大半です。
リシケシはインド人にとってもメジャーな観光地のため、田舎から出て来たインド人は珍しい外国人と一緒に写真を撮りたいようです。
ただし写真に気を取られてスリにあう可能性もなくはないので、手荷物には気をつけましょう。
女性の一人旅では撮影中に男性がなれなれしく肩に手を回すこともあるので、嫌だと感じたら間を空けたり撮影を断ることも必要です。
男性の一人旅の場合は「マリファナいる?」と聞かれることもあるので注意してください。
リシケシでは猿に注意
リシケシで気をつけたいのは猿です。
リシケシでは観光客慣れした猿が、食べ物や飲み物を奪いに手を伸ばしてくることがあります。
特に猿との距離が近いつり橋では要注意。ポテトチップスやアイスクリームなど見事に取られてしまいます。
下手に食べ物を守ろうとすると怪我をする場合があるので、万が一襲われそうになったら食べ物を守るより差し出す方が無難です。
見どころ・観光スポット
リシケシの見どころ・観光スポットを紹介します。
リシケシを象徴するのがガンジス川にかかる2本のつり橋(ラーム・ジューラー橋、ラクシュマン・ジューラー橋)です。
山と川を間近で見ながら、インドの自然に癒される1日を過ごしてみましょう。
つり橋
リシケシにはガンジス川に2本のつり橋がかかっています。
下流にあるのがラーム・ジューラー橋、上流にあるのがラクシュマン・ジューラー橋です。
つり橋の近くにはおしゃれなカフェやお店が多数あり、観光客や地元の人でにぎわっています。
橋からの眺めはとてもいいのですが、幅の狭い橋の上に人間・牛・猿・バイクなどがごった返しているため、優雅にガンジス川を眺める余裕はあまりありません。
景色をゆっくり楽しむにはふもとのカフェや川沿いに座って、つり橋や川を眺めるのがおすすめです。
シュリ・トラーヤンバクシュワール寺院
シュリ・トラーヤンバクシュワール寺院は、メインロードからラクシュマン・ジューラー橋を渡って左側にある、シヴァ神の寺院です。
13階建てで、外の通路をぐるぐる回って上まで行くことができます。
通常インドのヒンドゥー寺院は1人の神様しか祀られていませんが、この寺院では各階に多数の神様が祀られています。
各神様の前の鐘を鳴らしながらお参りしていきましょう。
日中(12~14時)と夜(19時以降)は閉まっています。
訪問するならお祈りに訪れる人が多い朝または夕方が、雰囲気があっておすすめです。
インドの寺院はどこも聖なる場所のため土足厳禁です。入口で靴を預けてから中に入りましょう。
トリヴェニー・ガート
トリヴェニー・ガートはリシケシ最大のガートです。
夕方にはアラティというヒンドゥー教徒の祈りの儀式が行われ、聖職者が火を灯しながら鈴や太鼓の音とともに神様へささげる歌がうたわれます。
参加する人は一緒に歌をうたったり、目を閉じてお祈りしたりします。
誰でも無料で参加できるので、独特の雰囲気をぜひ味わってみましょう!
トリヴェニー・ガートはリシケシの中心街から少し離れた位置にあるため、オートリキシャで行くか川沿いをのんびり歩いて行ってもいいでしょう。
リシケシへの行き方
リシケシはデリーから北へ約230km、ガンジス川上流のウッタラカンド州にあります。
リシケシへの行き方は飛行機・鉄道・バスがありますが、デリーからハリドワールまで鉄道で行き、そこからバスか車でリシケシへ向かうルートが一般的です。
リシケシとハリドワールは距離も24kmと近く、多くのツアーがリシケシとハリドワールをセットで回るプランを組んでいます。
ハリドワールの観光ガイド!行き方・おすすめスポット【完全版】
鉄道
デリーからリシケシまでの直通列車はありません。
リシケシへ鉄道で行くには、まずハリドワールまで行きます。
ニューデリー駅6:45発のデヘラードゥーン行きシャタブディ・エクスプレスで、ハリドワール駅に11:33に着きます。
そこからバスまたはタクシーやリキシャに乗り換え、所要約1時間でリシケシに着きます。
ハリドワールからのバスは1時間に2~3本出ており、料金は30~50ルピー(約54~135円)です。
飛行機
リシケシに空港はないので、飛行機の場合はリシケシの北西約16kmにあるデヘラードゥーンのジョリー・グラント空港を利用します。
デリーからデヘラードゥーンまではインディゴやビスタラが毎日運航しています。所要時間は約1時間。
デヘラードゥーンの空港からリシケシへはタクシーで約1時間、料金は1,000ルピー(約1,800円)ほどです。
ジョリー・グラント空港
リシケシへのツアー
リシケシへのパックツアーは多くの旅行会社で取り扱っていますが、アシュラムでヨガ体験できるツアーはほとんどありません。
ヨガ体験をするならフリープランで自分でレッスンを予約するか、ドロップインを利用します。
また、数日間滞在して本格的なヨガ体験をしたい人は、個人旅行で飛行機やホテルを手配することになります。
そんな中、パックツアーで多彩なヨガコースを提供してるのがSTW(エス・ティー・ワールド)です。
STW(エス・ティー・ワールド)にはリシケシでヨガ体験ができるパックツアーがたくさんあります。
初心者向けの1日体験から4日間の本格的な滞在まで、レベルに合わせたヨガのツアーを選べます。
日本人旅行者の多いヨガ・ニケタン・ゲストハウスなどを利用するから、英語があまり分からなくても安心。
「リシケシでヨガ体験をしたいけど、個人旅行で行くのは怖い」という人にとてもおすすめです。
リシケシの楽しみ方
リシケシで一番の楽しみがヨガという人は多いでしょう。
しかし、リシケシにはヨガ以外にラフティングやトレッキングといった楽しみ方もあります。
アシュラムでヨガのレッスンを受けつつ、インドの自然を舞台にしたアクティビティも体験してみましょう!
ヨガ
リシケシには100以上のアシュラム(ヨガ・瞑想の修行道場)があり、初心者から上級者までレベルに合わせたヨガのレッスンを体験できます。
旅行者なら1日だけドロップインできるアシュラムを選ぶといいでしょう。
ドロップインは1回300~500ルピー(約540~900円)程度です。
本格的にヨガを習いたいなら、1週間~1ヶ月ほどアシュラムに滞在して学ぶコースもあります。
どちらもクラスの見学は基本的にできないので、日本からあらかじめツアーを申し込んでおいた方が、自分に合ったヨガを体験できます。
インドヨガツアーの選び方!初心者から本格派まで楽しみ方を解説
沐浴
リシケシはガンジス川の上流にあるため、川の水はかなりきれいで沐浴に適しています。
バラナシの川の濁りに躊躇する方も、ハリドワールのガートの人の多さにためらう方も、リシケシでは勇気を振り絞らなくても沐浴ができます(ただし雨期や雨の後は水が濁っていることも)。
インドの人と同じように頭までザブンと3回または5回水につかるのもよし(偶数回は縁起がよくないのでダメなのです)、手だけを水で清めるのもよし。足だけ水につけるのでも構いません。
インドの聖なる川をご自身のスタイルで味わってみてください。
ガート(川まで大きな階段がある沐浴場)は複数ありますが、ラーム・ジューラー地区のバザールや、パルマート・ニケタン・アシュラムとは反対側のつり橋近くにあるガートが個人的にはおすすめです。
どちらもローカルな雰囲気でこじんまりしたガートです。
地元の方と同じように入口で花を買い、祈りをささげて川に花を流すこともできます。
ラフティング
リシケシのガンジス川ではラフティングができます。
申し込みはリシケシ内の各旅行会社でできます。
コースによっては急流の個所もありますが、比較的流れが穏やかなためゆったりとしたラフティングを楽しめます。
インド人観光客と一緒に乗船すると、ラフティングよりも異常に盛り上がってる彼らを眺めることの方が楽しいかもしれません。
雨期(特に7~8月)は川の水が増してラフティングができない日もあるので、注意してください。
トレッキング
リシケシでは自然を感じながら山道を歩くトレッキングも楽しめます。
1~2時間程度の簡単なものから数日間キャンプをしながら回る本格的なものまで、様々なコースがあります。
気軽にトレッキングをするならラクシュマン・ジューラーから4kmほど離れた場所にあるニール滝(Neer Garh Waterfall)へ行くのがおすすめです。
滝までは片道約1時間。日中は観光客で混むこともありますが、早朝に行くと人気が少なくてインドの大自然を満喫できます。入場料は1人50ルピー(約90円)です。
こういったアクティビティは現地で申し込んでもいいし、不安な人は日本からオプショナルツアーを予約しておくといいでしょう。
リシケシの滞在エリア・レストラン事情
リシケシの中心街はガンジス川にかかる2本のつり橋、ラーム・ジューラー橋エリアとラクシュマン・ジューラー橋エリアです。
両方とも駅からは離れているため、列車で来た場合はオートリキシャで移動することになります。
ホテルやレストラン、みやげ物屋もこの2つの橋のエリアに集中しています。
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リシケシ観光地図
リシケシは聖地であるため肉類は禁止、アルコールも禁止です。
そのため街中のレストランは野菜や豆を中心としたベジタリアン料理しかありません。
とはいえベジタリアンが多いインドでは様々な種類のベジタリアン料理があります。
リシケシは外国人観光客も多いことから、おしゃれなレストランやカフェがたくさんあって飽きることはありません。
ラーム・ジューラー橋エリアには、インド人観光客や地元の人でにぎわう老舗レストラン「Chotiwala(チョティワラ)」があります。
Chotiとはヒンディ語で「小さい」、Walaは「人、~する人」という意味です。
Chotiwala(チョティワラ)
「小さい人」という名のこのレストランの入口には、いつも変わったメイクをした名物おじさんが座っているので一目でわかります。
お腹がすいていたらインドの定番定食であるターリー(190~220ルピー)、小腹がすいていたらミニミールス(80~180ルピー)がおすすめです。
このように、リシケシには数日間滞在して楽しみたいスポットがたくさんあります。
ぜひリシケシで素敵なヨガライフを楽しんでください!
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