タージマハルはインドで最も有名な観光スポットです。
庭園に浮かび上がる白亜の宮殿は、教科書で見たそのまんま! 実際に見るとあまりの美しさに言葉を失います。
タージマハルは1653年に完成し、1983年には世界遺産登録がされました。
ここでは、タージマハル観光で知っておきたいことをまとめました。
タージマハルへの行き方、料金、所要時間、見どころなど、タージマハル観光で注意することを解説します。
これからタージマハルへ行く人はぜひチェックしておいてください!
タージマハルへの行き方
タージマハルはデリーの南200kmのアグラという街にあります。
デリーから近いので、短い日程でも行きやすい観光地でもあります。
アグラには空港がありますが、飛行機の便数が少なくて旅行者はほとんど使いません。
デリーからアグラへは基本的に電車かバス・車で移動することになります。
デリーからアグラまでは特急列車や高速道路が走っているので日帰り観光も可能です。
ただし特急列車や高速道路といっても、日本と同じような正確さを期待してはいけません。電車はよく遅れるし、道路は渋滞や事故で混むこともあります。
思った以上に移動時間がかかったりするので、なるべく日帰りではなく1泊した方が余裕をもって観光できます。
アグラにはアグラ城やファテープル・スィークリーなどの観光スポットもあるので、ついでに見て回るといいでしょう。
アグラの観光ガイド!行き方・ツアー・おすすめスポット【完全版】
もし日帰りするなら、時間を有効活用するためにも現地オプショナルツアーを利用するのもおすすめです。
タージマハルへ「鉄道」「バス・車」「オプショナルツアー」それぞれで行くときの行き方を解説しますね。
鉄道
タージマハルへ鉄道で行くには特急列車を使います。
シャタブディ・エクスプレス(SHATABDI EXPRESS)という特急列車が、デリーとアグラの間を最短2時間で結んでいます。
だいたい定時運行していますが、乾季の霧が発生する時期は遅れることもあります。
車内はインドの列車と思えないぐらい清潔で快適です。食事もついてるので、インドの車窓を見ながらゆったりと列車の旅が楽しめますよ。
↓シャタブディ・エクスプレス
シャタブディ・エクスプレスを使えば、デリーからの日帰り観光も可能です。
行きはニューデリー駅を6:00に出発して7:50にアグラ・カント駅に到着。帰りはアグラ・カント駅を21:15に出発して23:50にニューデリー駅へ帰ってきます。
1日でタージマハルやアグラ市内を見学するには、シャタブディ・エクスプレスが一番おすすめです。
シャタブディ・エクスプレス以外では、ニューデリー駅から急行が1日15~18便、デリー~アグラ間を2~4時間ほどで結んでいます。
バス・車
デリーからアグラまで車で行くと片道5時間ほどかかります。
料金はバスが2,000ルピー(約3,600円)、タクシーが4,000ルピー(約7,200円)ほど。
高速道路を使えますが、道がボコボコだったり逆走してくる車がいたりして、思ってるより時間はかかるでしょう。
バスにもいろんな種類があり、現地で手配するとエアコンがなかったり思ってたのと違うものを案内されるトラブルもあります。
車で行くならなるべく事前にチャーターしておくか、旅行会社のオプショナルツアーを利用した方が安全です。
オプショナルツアー
あまり時間のない人は、デリーからのオプショナルツアーを利用するのが一番ラクです。
移動もスムーズだし、チケットの購入で迷うこともありません。
タージマハル以外にアグラの市内観光もついているので、有効に時間を使えますよ。
タージマハル行きのツアーならVELTRAがおすすめです。
VELTRAは現地オプショナルツアー専門の旅行会社で、ツアーの種類が大手よりも豊富。
日帰りツアーもあれば、ジャイプールやバラナシを巡る周遊ツアーもあり、移動手段も列車か車の好きな方を選べます。
日本語ガイドと食事つきだから、現地で迷うこともなく安心。
素早く観光したい人は、オプショナルツアーを使ってタージマハルへ行くといいでしょう。
観光で注意すること
タージマハルはインド観光のハイライトだけに、しっかり綿密なプランを立てておきたいですよね。
そこで、駅からのアクセス、入場のしかた、カメラ撮影などの注意点、見学の時期と所要時間を解説します!
アグラ駅からタージマハルへの行き方
アグラにはアグラ・カント駅とアグラ・フォート駅の2つの駅があります。
デリーからの電車はたいていアグラ・カント駅に到着します。
アグラ・カント駅からタージマハルへは、オートリキシャで約20分。料金は150ルピー(約270円)ほどです。
アグラ・カント駅
タージマハルには東門、南門、西門と3つのゲートがあります。
その中で東門はチケット売り場と入口が離れており、交通の便がよくありません。また、南門は退場のみのゲートになります。
入場するなら西門から入場しましょう。
タージマハル南門
南門の周りにはゲストハウスや外国人観光客向けの店が多く、お土産を買うのにも適しています。
ゲート周辺は客引きや勧誘が多くてちょっとうっとうしいですが、独特の雰囲気は一見の価値ありです。
タージマハル西門
西門の手前には公園が広がっています。この公園には一般車両は入れません。
なので、オートリキシャは公園の入口で降ろされます。そこから西門まではタージ・ロードという道を歩いていきましょう。
門までは徒歩10分ほど。公園内には電動のリキシャが行き来しているので、それに乗せてもらうのもいいでしょう。
↓タージマハルまでの道・タージロードを歩いてみた
ちなみに西門と東門の開門時間は日の出から日没まで。南門の開門時間は8時から17時までとなっています。
入場料・入場のしかた
タージマハルへの大きい荷物の持ち込みは禁止です。リュックやかばんはチケット売り場手前のロッカー(クローク)へ預けないといけません。
食べ物も持ち込み禁止です。入口のセキュリティチェックで見つかると没収されるので、荷物と一緒に預けておきましょう。
↓西門手前のロッカールーム
ガイドブックや自撮り棒は持ち込んでも大丈夫ですが、ビニール袋に入れて持ち歩くのは禁止です。
なので、貴重品を入れる小さなポーチなどがあると便利かもしれません。
ロッカーへ預けると半券をくれるので、なくさないように持ち歩きましょう。
↓ロッカーの半券
チケット売り場は「外国人観光客」と「国内観光客」で窓口が分かれていて、それぞれ男女別の列に並びます。
売り場周辺には「政府の観光ガイド」と名乗る人がいて「ベストスポットで写真を撮ってあげるよ」と勧誘してきます。
値段は400ルピー(約720円)と高めなので、必要ないなら断ってもOKです。
↓チケット売り場
タージマハルの入場料
タージマハルの入場料は800ルピーですが、ADAというインド考古学会に払う料金が別で500ルピーかかります。
なので、合計の入場料は1,300ルピー(約2,340円)です。
ADAとは観光税のようなもので、インドでは入場料と一緒に徴収される観光地があるんですね。
ADAを払うとADAチケットがもらえ、タージマハル以外の観光地で見せれば、そこのADA料金が無料になります。
↓ADAチケット
ADAチケットはアグラ城やファテープル・スィークリー、スィカンドラーなどで使えます。
ただし有効期限は1日なので、翌日に入場するときは再度チケットを買う必要があります。
チケットを買うと、場内へ持ち込める水と靴のカバーをもらえます。
タージマハル周辺には靴のカバーを売っている子供たちがいますが、タダでもらえるのでわざわざ買う必要はありません。
↓水と靴のカバー
ゲートではセキュリティチェックが行われています。セキュリティチェックは男女別々の列に並びます。
ここで引っかかるとロッカー(クローク)まで戻らないといけないので、事前に引っかかりそうな荷物は預けておくようにしましょう。
↓セキュリティチェック
カメラ撮影などの注意点
タージマハルの場内は、カメラ撮影・ビデオ撮影できる場所が区切られています。
ビデオ撮影できるのは庭園の手前まで。カメラ撮影できるのは宮殿に入るまで。宮殿の内部は一切の撮影が禁止です。
宮殿内で撮影すると警備員に怒られるので注意しましょう。
宮殿の手前からは土足禁止です。
靴を脱ぐポイントがあるので、チケット売り場でもらったカバーを靴にかぶせて入りましょう。
タージマハルの敷地内には整備されたトイレもあり、使うには入口でチップを払う必要があります。
見学の時期と所要時間
タージマハル見学の所要時間は1時間ほどです。敷地内には博物館もあり、すべてを見学するなら2時間を目安にしておけばいいでしょう。
タージマハルは10時を過ぎると混雑するので、ゆっくり見学するなら朝早くに行くのがおすすめです。
特に3月~5月の暑季は昼間の気温が40度以上にもなるので、朝の涼しいうちがベスト。
ただし、冬の時期(乾季)11月~2月は午前中に霧が発生してタージマハルが見えないことがよくあります。
せっかく朝早く出かけたのに、真っ白で何も見えないとがっかりしますよね……。
この霧はだいたい午前11時頃には晴れてきます。
なので、霧が出ている間は宮殿内や博物館を見学して、霧が晴れた帰り際に写真撮影をするのがいいでしょう。
タージマハルの定休日
タージマハルは金曜日が休みです。
「せっかく行ったのに定休日で入れなかった!」なんてことのないように、ツアー日程に気をつけてください。
ラマダン月と金曜を除いて、満月の日とその前後2日間はタージマハルの夜間見学ができます。
見学時間は20:30~翌0:30の間の30分。見学するには前日にインド考古学局オフィス(Archaeological Survey of India)のオフィスで申し込みが必要です。
タージマハルの見どころ
タージマハルはムガル帝国第5代皇帝のシャー・ジャハーンが、愛妃ムムターズ・マハルのために建てたお墓です。
タージマハルという名称も、ムムターズ・マハルという名前が元になっています。
妃のためにこれだけの墓を作るのだから、その愛情は相当なものだったのでしょう。
しかしシャー・ジャハーンは息子によって皇帝の座から引きずり降ろされ、アグラ城に幽閉されて死を迎えます。
タージマハルには、そんなシャー・ジャハーンとムムターズ・マハルの愛と悲しみの物語があるんです。
ここでは、タージマハル園内の見どころを解説します。
大楼門
庭園へと続くメインゲート(正門)が大楼門です。赤砂岩で作られた高さ30mの門を抜けると、前方にタージマハルが見えてきます。
アーチ越しのタージマハルは絵画のようで、これから見る内部への期待を高めてくれます。
庭園
大楼門をくぐると広がる庭園には、4本の水路が四方に流れています。水面には逆さのタージマハルが映し出されて幻想的!
庭園の中央部には白大理石づくりの基壇があり、そこから見事なタージマハルのシンメトリーを拝むことができます。
墓廟
モスクの形をした丸屋根の宮殿が、シャー・ジャハーンと愛妃ムムターズ・マハルの墓廟です。中には二人の棺が安置されています。
墓廟の中は写真撮影禁止。観光客でごった返していますが、見学は一瞬で終わります。
ミナレット
墓廟の周りを取り囲むように4本建てられた尖塔がミナレット。このミナレットがあるおかげで、タージマハルの視覚的なバランスが保たれています。
確かにこのミナレットがないと、タージマハルの美しさが際立ちませんよね(笑)。
ホテルから見るタージマハル
アグラには部屋からタージマハルが見えるホテルもたくさんあります。
どうせ泊まるなら、一日中タージマハルを眺められるタージビューのホテルに泊まってはいかがでしょうか。
夕暮れ時や朝焼けに浮かび上がるタージマハルはとてもロマンチックですよ。
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