インドというと「暑い国」というイメージが強いんじゃないでしょうか。
しかし、インドは一年中暑いわけではありません。冬は長袖が必要になることもあるし、地域によっても気候は変わります。
インドには暑季・雨季・乾季の3つの季節があり、冬にあたる乾季が一番快適に過ごせます。
インド旅行のベストシーズンは11月~2月の乾季です。
といっても、暑季や雨季にまったく旅行できないというわけではありません。地域によっては快適な場所もあります。
では、季節ごとに気温や降水量はどう変わるのか? 地域によってはどう違うのか?
インドの気候・気温、さらに各地への旅行のベストシーズンについて解説します。
インドの季節
日本に四季があるように、インドにも季節があります。
インドには暑季・雨季・乾季の3つの季節があります。
インドの季節
- 暑季:3月~5月
- 雨季:6月~10月
- 乾季:11月~2月
暑季と雨季に旅行するなら、それなりの覚悟をしていかないといけません。
暑季は気温が50度まで上がることもあるし、雨季は湿度が高くて不快指数がすごいからです。
初めてインドを旅行するなら、11月~2月の乾季がおすすめです。
雨もほとんど降らないし、長袖のシャツが1枚あれば気持ちよく過ごせるでしょう。
それぞれの季節の特長をお話しますね。
暑季(3月~5月)
3月~5月は暑季と呼ばれ、インドの夏にあたります。
暑季は気温が40度を超えることはザラで、場所によっては50度に達することもあります。
熱風で焼けるような暑さを味わうので、しっかり準備をして行った方がいいでしょう。
この季節の旅行はかなり体力を消耗します。スケジュールを詰め込むのは避け、少しずつ休憩を入れながら観光しましょう。
服装は、肌を露出すると日差しで余計に暑く感じます。
薄手のブラウスなど長袖を羽織って日光を遮りましょう。帽子やサングラスも必要です。
デリー周辺の北インドは特に暑くなります。
しかし、ムンバイやゴアなど南インドはそこまでは暑くならないので、暑季に旅するなら南インドがおすすめです。
ベンガルールなどのデカン高原地方や、ダージリンなどのヒマラヤ山脈地方も、避暑地として暑季の観光には向いています。
雨季(6月~10月)
6月~10月がインドの梅雨にあたる雨季です。
ただ、日本の梅雨と違って一日中雨が降り続けるわけではなく、短時間にスコールのように降る感じです。
なので、まったく旅行ができないわけではありません。
デリーなどの北インドなら、雨の合間を狙って観光して回れるでしょう。
しかし、ムンバイなどの南インドはモンスーン(季節風)の影響を受けるため、大量の雨が降り注ぎます。
川の氾濫などで足止めを食らうこともありますし、蚊が大量発生すると衛生面もよくありません。
雨季はなるべく南インドへの旅行は避けた方が無難です。
湿度が高く不快指数がすごいので、服装は通気性の良い服を心がけましょう。
雨に濡れることも多くなるので、替えのズボンを用意しておいた方がいいです。
乾季(11月~2月)
11月~2月はインドの冬にあたる乾季です。
ちょうど日本の秋のような気候のため、旅行するのにベストな季節になります。
雨もほとんど降らないから、カッパや傘もいらず快適な旅が楽しめるでしょう。
ただし、朝晩はかなり冷え込み、気温が1ケタまで下がるときもあります。
レーなど北部山岳地帯は氷点下まで冷え込むので、さすがに旅行には適しません。
また、デリーなどの北インドでは霧が発生することも多く、交通機関に影響を与えることもあります。
暑いイメージのインドでも、乾季は長袖が基本です。
長袖シャツに防寒対策としてパーカーなどの上着があるといいでしょう。
特に夜行列車に乗る際は、朝晩の冷え込みに注意してください。
地域ごとの気候
国土が広大なインドでは、地域によって気候に特長があります。
基本は暑季・雨季・乾季の3種類ですが、北と南ではだいぶ雰囲気が異なります。
インド主要都市の気温・降水量を見ていきましょう。
デリー(北インド)
デリーは季節によって寒暖差が激しいのが特徴です。
3~5月の暑季は過酷で、最高気温は40度近くまで上がります。
逆に11~2月の乾季は最低気温が10度以下まで下がります。
6~10月の雨季は他の月より降水量が多いのですが、それほどひどいわけではなく、東京の6月~9月とさほど変わりません。
最も観光に適しているのは11~2月の乾季。次いで6~10月の雨季です。
北インドにあるアグラ、ジャイプール、バラナシといった観光地もほぼ同様の気候です。
デリーの観光ガイド!見どころ・ツアー・おすすめスポット【完全版】
ムンバイ(南インド)
ムンバイのある南インドは年間を通じて高温多湿。乾季でも気温はそんなに下がりません。
6~10月の雨季はモンスーンの影響を受けるので、他の地域よりも雨がたくさん降ります。降水量はデリーの3倍にも及びます。
雨季の南インドは危険をともなうので避けた方がいいでしょう。逆に、暑季ならデリーほど過酷な暑さではないから、旅行できないことはありません。
観光に適しているのは11~2月の乾季、次いで3月~5月の暑季です。
ちなみにムンバイより南のゴアやコチなどは、さらに気温変化の少ない環境になります。
ムンバイの観光ガイド!行き方・ツアー・おすすめスポット【完全版】
コルカタ(東インド)
東インドのコルカタは、デリーよりいくぶん寒暖差がマシです。
3~5月の暑季でも最高気温は30度台。しかし湿気があるので、不快指数は高いでしょう。
また、6~10月の雨季はデリーよりも降水量が多くなります。だいたい東京の2倍ぐらいの降水量です。
観光のベストシーズンはやはり11~2月の乾季です。
暑季と雨季は微妙ですが、ダージリンまで北上すれば気温も低く、暑季でも避暑を楽しめるようになります。
ベンガルール(高原地方)
ベンガルールはデカン高原に位置するサバナ気候の地域です。
年間を通じて20度前後の爽やかな気候をしていて、雨季の降水量もさほど多くはありません。
暑季には30度を超えますが、湿気が少ないので他のエリアのような不快感はありません。
インドでは珍しく、年中快適に過ごせる地域です。
季節・地域に合った服装を心がけよう
このように、インドは季節や地域によって気候がガラッと変わります。
それぞれの気温や降水量を見て、その季節・地域に合った服装で楽しんでください。
日本人には過酷な時期もあるので、注意してくださいね。
ちなみに季節ごとにどんな服装をすればいいかは、下の記事を参考にしてください。
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