ナマステー、かずとんです。
インド旅行記3日目です。今日はバラナシの街中を散策してみました。
バラナシは「世界の底」とも言われる聖と俗の入り混じった街。
街には野良牛があふれ、牛の糞とゴミが異臭を放ち、そんなカオスな環境で人々は生活しています。
今日はそんなリアルなインドの生活を垣間見るべく、自由に街歩きをしてみました。
では、インド旅行記3日目、いってみましょう!
朝からいきなりリキシャーマンと格闘
朝食を食べ終わったら、さっそく街へと繰り出します。
ところが、ホテルを出ようとしたとき、昨日と同じように外にいたポーターらしき人に呼び止められました。
ガンジス川に行くならリキシャを呼んであげるよ
また来たよ!昨日はこの話に乗っかって、リキシャで500ルピーもとられたんですよね。。
ガンジス川にはいかない
じゃあ行く場所までリキシャで連れていってあげるよ
自分の足で歩くからいらない
こうやって断っても、ポーターらしき人はグイグイと食らいついてくるのです。
なんでだい?歩くの危険だよ。リキシャはすぐに来るから待っていなよ
だーかーらー、自分で歩くからいらないんだよ!
ノープロブレム! アイ ウォント ウォーク マイセルフ!
ここまで言っても、まだポーターらしき人は引き下がってくれません。
どこを歩くんだい?観光するならリキシャを使った方がいいよ
ホテルの周りを歩くだけだから
いつ戻ってくるんだい?10分後かい?20分後かい?
わかんない
戻ってくるころにリキシャを呼んであげるから教えてよ
だから、リキシャはいらないんだってば!!!
こんな押し問答が続き、なんとか振り切ってホテルの外へ出ました。
すると今度はホテルの前に待期していたリキシャーマン軍団が次々と僕に話しかけてくるではありませんか!
「ハロー!リキシャに乗っていきなよ」
「ガンジス川へ連れていってあげるよ」
「どこから来たの?日本人?中国人?」
あーーーもう!うざい!!!
なんとか振り切ったものの、朝からリキシャーマンの勧誘攻めに合ってしまいました。
はぁー、どっと疲れたよ。。
市街地といっても想像以上に汚い
まずはバラナシ駅の方、街の中心部へ歩いていくことにしました。
街の中心部といってもビルが建っているわけではありません。
バラック小屋が立ち並び、大量の野菜を乗せた荷車が行きかうだけ。
地球の歩き方に「このあたりには店が多い」と書かれている通りだって↓こんな感じです。
店というか、屋台やん。
地図で見るイメージとは全然違いますからね~!
「このあたりでなら買い物ができるかな?」と思って行ってみたら、ただの掘っ立て小屋だったりしますから(笑)。
うーむ、入るのにも勇気がいります。。
バラナシにはスーパーマーケット的なものはほとんどありません。日用品ひとつ買うにも苦労するでしょう。
僕も日本から歯ブラシを持ってくるのを忘れてたんですが、あらかじめデリーの空港で買っておいてよかったです・・・。
バラナシの観光ガイド!行き方・ツアー・おすすめスポット【完全版】
信号がなくて交差点が渡れない
街は大量のバイクやオートリキシャがクラクションを鳴らしながら行きかっています。
誰もが「我先に」と抜かそうとしているから、交通はもうグチャグチャ。
その間をぬっていかないといけないから、歩くだけでもかなり大変です。
なんせルールもへったくれもありませんからね(笑)。
流れに身をゆだねていかないと、ひかれそうになります。
特に交差点を渡るのが大変なんですよ。
縦横無尽に車が行きかうので、渡るタイミングがつかめない!
そもそも信号すらないのだから、躊躇してたらいつまでたっても交差点を渡れないのです。
↓怖くて渡れないバラナシの交差点
こんなときは、現地人のあとをピッタリくっついて歩きましょう。
名付けて「現地人コバンザメ作戦」!
現地人の背中にピタッと張りつき、その人が渡るときに一緒に渡るのです。
こうすればどんなに交通量の多い交差点でも、難なく渡ることができます。
海外旅行者なら必須のこの技。インドを旅行するならぜひ修得しておいた方がいいですよ。
あっちも牛!こっちも牛!
バラナシの街を歩いていてびっくりするのが、あちこちにいる牛たち。
牛はヒンドゥー教では神聖なものとして殺すことができないため、いたるところに野良牛たちがいるのです。
↓ゴミを漁る牛
↓バスが通ってもなんのその
↓エサを求めて街をウロウロ
神聖な動物とはいえ、どの牛もやつれて目は死んでいます。動きもすごく遅い。
鳴り響くクラクションにうんざりしているのか、なんだかすべてをあきらめたような眼をしてるんですよね。
動物にとって、バラナシの喧騒は相当なストレスなんでしょう。
同じように野良犬もあちこちにいるんですが、吠えている犬はほとんどおらず、ただ寝そべってぐったりしているだけでした。
人でごった返すバラナシ駅
僕はデリー~バラナシ間は飛行機移動だったのですが、ツアーによっては列車で到着する人もいるでしょう。
そんな列車の到着駅となるのが、このバラナシ駅です。
かなりデカい駅ですね~。
とはいえ、この周りもバラック小屋や行商の人ばかりで、いわゆる「街」という感じではありません。
特に駅の周りは物乞いも多く、生きてるのか死んでるのかよく分からない人もちらほら見かけます。
駅の中へは自由に出入りできます。
改札は人でごった返していました。
ホームの中も人、人、人・・・。
自分の体よりも大きな荷物を抱えている人がいたり、ほんと夜逃げでもしてるんじゃなかろうかという家族もいました。
当然ながら、駅はインド人だらけ。日本人は一人も見かけませんでした。
なんていうか、人々の息づかいを肌で感じられます。
これが夏期だったら暑くて大変だろうなぁ。乾期の旅行でよかったです。
食堂で食べたバターナンはうまかった!
昼食は街中の大衆的な食堂で食べることにしました。
昨日は機内食とホテルの食事しか採ってないですからね。
やっぱり海外旅行では街中のレストランで食べた方が、美味しいものに出会えるというのはセオリーですから!
といってもインドのレストランはピンキリで、一筋縄ではいきません。
あまりに大衆的すぎると、かなりデンジェラスな雰囲気を漂わせていますので。
なので、それなりに小ぎれいな店を選んで入りました。
バラナシの新市街にあったこの店。店内は小さいながらもきれいな感じです。
うん、これぐらいなら僕も入りやすいですね~。
おそらく外国人観光客も入る店なんでしょう。英語メニューも置いてありました。
といっても、インド特有の単語が多くて、いまいちよく分からないんですけどね(笑)。
とりあえず僕は適当に見つくろったカレーとバターナンを注文しました。
出てきたのはチキンカレー。
しまった。昨日もチキンカレーだったから「もうちょっと違うのを頼めばよかったかな」と後悔したんですが・・・
しかし、これがうまかった!
うん、バターナンは焼き立て。香ばしくて、モチモチして美味しいです。
日本のナンより薄めだけど、かえってこっちの方がサクサクと食べられますね。
カレーはかなり辛かったです。でも、カレー好きの僕にとってはこれぐらいの辛さは大歓迎かな。
しかもこれで150ルピー(約270円)という驚きの安さ!!
日本だったら1000円近くはするでしょう。
やっとこさインドらしい安うまグルメを堪能できました。
お腹も満たされたところで、オートリキシャに乗せてもらい、再びガンジス川を目指しました。
今度は料金交渉もバッチリ。バラナシ駅からガンジス川手前のゴートウリヤーまで100ルピー(約180円)。
昨日は往復で500ルピーもとられたけど、行き先をはっきり告げたのがよかったのかな。だいたい相場通りでしょう。
よしよし、交渉のコツがつかめてきたぞ~!
ベンガリー・トラでパイナップルラッシーを飲む
ゴートウリヤーからダシャーシュワメード・ガート(Dashashwamedh Ghat)まで歩き、ガンジス川に着いたら今回は川岸を北へと歩いてみました。
昨日は南の火葬場ハリシュチャンドラ・ガート(Harishchandra Ghat)を見たので、今度は北の火葬場マニカルカー・ガート(Manikarnika Ghat)を見たかったんです。
マニカルカー・ガートはハリシュチャンドラ・ガートよりも規模がデカかったです。その分、人もたくさん集まっています。
ハリシュチャンドラ・ガートでは話しかけてくる人もいなくてゆっくり見られたんですが、マニカルカー・ガートでは話しかけてくるインド人がかなりいます。
来た道を戻ろうとしているだけなのに、「そっち行っちゃダメ!」と制してくる老人(しかも日本語で)。
僕もだいぶ慣れてきたので、「あ、これは相手にするとしつこくされるやつだ」と直感的に判断し、ガン無視して進みました。
日本語で話しかけてくる時点で、騙そうとする魂胆見え見えですからね。
徐々に本物か偽物かの区別がついてきましたよ。
マニカルカー・ガートでは「薪代を請求された」といったトラブルも多いので、注意が必要です。
マニカルカー・ガートでも遺体が焼けるのを見学した後、僕はガンジス川に平行して連なるベンガリー・トラという通りに向かいました。
ベンガリー・トラはバラナシの中でも外国人バックパッカーの多いエリアとして知られているんですよ。
こんなふうに英語や韓国語、日本語の看板なんかをいたるところで見かけます。
安いホテルやレストランも多いし、だいたい英語メニューがあるので入りやすいです。
ただ、すごく狭い通りなので、見つけるのがちょっと難しいんですよね。
僕は地図を見ながら同じ場所をウロウロしてやっと見つけられました(笑)。
パッと見薄暗くて怪しい通りですが、外国人観光客が多いのでホッとできる雰囲気があります。
↓バラナシのベンガリー・トラを歩いてみた
ベンガリー・トラには西洋人も多く、川岸のガートよりは話しかけてくる客引きが少ないです。
朝からウザい勧誘に疲れた僕にとってはオアシスでしたね(笑)。
ちょっと休憩しようと僕が立ち寄ったのは、「地球の歩き方」にも載っていた「ソナの何でも屋」。
日本語堪能なインド人のソナさんがやっているラッシーショップなのです。
日本語の看板が、なんとも味があります。
中に入ると20代と思われる日本人男性旅行客が2人いました。
おお!バラナシで初めて日本人に会ったよぉぉ。
どうやら彼らは旅慣れたバックパッカーらしく、これからの旅の打ち合わせをしていました。
「今週にはタイに行けんじゃね?」「それじゃあチケット探してみっか」と旅プロな会話をしてたので、アマちゃんな僕はおとなしくあいさつするだけにとどめました。
そんな和やかな空気の中、店主のソナさんは明るく陽気な方で、気さくに話しかけてくれました。
とりあえず僕はパイナップルラッシーを注文したら、「ヒャクマンエンネ!」と冗談を飛ばすぐらい日本語が上手なんです。
注文した実際のパイナップルラッシーは70ルピー(約126円)でした。
かなりデカい容器。これで126円は安い!
日本のラッシーはストローで飲むんですが、ここではスプーンで食べます。
うん。酸味があって、日本よりヨーグルト感が強いラッシーですね~。
歩き疲れた体にちょうど良い栄養補給になりましたよ。
「ソナの何でも屋」は日本人にとってかなり安らぐ店です。
他にもいろんな種類のラッシーがあるので、バラナシに来たらぜひ訪れてみてください。
バラナシの観光ガイド!行き方・ツアー・おすすめスポット【完全版】
日本から持ってきたサバ缶に癒される
ベンガリー・トラを後にした僕は、サイクルリキシャをつかまえてホテルへ向かいました。
またもリキシャーマンは「夕食は食べたのかい?」「いいレストランへ案内してあげるよ」と話しかけてきたのですが、僕は「ノー!ゴーホテル!」の一点張りで押し通しました。
うんうん。だいぶリキシャーマンの扱いも慣れてきたぞ~。
最初は恐怖すら覚えたインド人の勧誘ですが、3日もいるとだいぶ慣れてきましたね。
途中、僕は屋台でサモサを購入しました。
2つで13ルピー(約23円)。安い。
今日の夕食はこのサモサと合わせて、日本から持ってきた食材をホテルの部屋で食べることにしました。
毎日カレーはキツいですからねぇ。。
持ってきた食材はこれです!
じゃーん!サバ缶とみそ汁!
やっぱり日本人はみそ汁ですよねぇ。飲むとホッとします。サバ缶もうまい。
旅にこういう休肝日は必要ですよね。特に僕のようなアラフォーには必需品です。
ちなみに購入したサモサは、芋を包んで揚げた機内食で食べたのと同じようなものでした。
一口食べて「おや?これは辛くないのかな?」と思ったのですが、中にはしっかりと香辛料が入っていてやっぱり辛かったです(笑)。
こうして徐々にインドの空気にも慣れてきた3日目の夜でした。
さぁ、インドらしさを満喫したバラナシも残り1日。明日はデリーへ戻り、そのままアグラへと向かいます。
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かずとんのインド旅行記【目次】
今回参加したツアー
- 2016年11月26日~12月3日(6泊8日)
- デリー・バラナシ・アグラを巡る3都市周遊フリーツアー
- ホテルは予約済み
- 終日フリープラン(空港~ホテル間の移動のみ係員が同行)
インド通の管理人が教える、どこよりも詳しいインドツアー解説。
旅のスタイルごとにおすすめのツアーを紹介しています。
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インドのホテルはヤバい!?
予約前に知っておきたい、インドのホテルの実態。
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航空券を安くゲットする!
航空券を安く買うには品ぞろえ豊富なエアトリがおすすめ。
インド行き航空券を最も安く買う方法を教えます。
旅行会社選びに迷ったら…
治安の悪いインドでは、初心者は大手のパックツアーが安心。
とりあえずHISから選んでおけば間違いありません。