ナマステー、かずとんです。
インド旅行記7日目です。
いよいよ最終日の今日は、デリー郊外のグルガオンで近代化したインドを見てきます。
近年のインドはIT大国としても有名で、世界的な富裕層もたくさんいると言われています。
マイクロソフトやGoogleのCEOだって、いまやインド人ですからね。
しかしこれまでの旅では、そんなIT大国のイメージはほとんど見かけませんでした。
僕が見てきたのはバラック小屋に住み、物乞いや詐欺で生計を立てている人々でした。
バラナシやアグラを見ていると、「インドが経済発展しているなんて、嘘じゃないか?」とさえ思えるぐらいです。
でも、デリーから少し郊外に出ると、近代的なインドは実在したんですね。
そこで僕が見たのは強烈な貧富の差でした。
では、インド旅行記7日目、いってみましょう!
やっぱりデリーでも両替ができない
今日はインド旅行も最終日だから、おみやげを買わないといけません。
手持ちのお金だと心もとないので、1000円ほど両替しておこうと思いました。
しかし、ホテルの人に頼んでもやっぱり両替できない!
バラナシやアグラで断られたのと同じように「お金がない。街中の両替所へ行ってくれ」と言われました。
↓両替に苦労したバラナシとアグラの話はこちら
【4日目・バラナシ~アグラ】両替できない!高級ホテルから格安ホテルへと
幸いにもデリーの街中には両替所が結構あります。相変わらず怪しさはプンプンですけどね。
僕は両替所に入り、1000円を両替したいと伝えました。
ところが、ここでも両替を断られるんですよ!
「両替はできない。向かいの銀行へ行っとくれ」
うーむ、やはりデリーでも両替はできないのか~。でも、さすがに銀行ならお金はあるんじゃないだろうか。
そう思い、言われた通り銀行へ行ってみました。
仕組みがよく分からないインドの銀行。とりあえず両替のカウンターに並び、日本円を両替してほしいむねを伝えました。
すると・・・
両替はできない。お金がない
銀行にお金がないってどういうことやねん!
じゃあ、どこでなら両替できる?
コンノート・プレイスのCブロックにある両替所なら両替できるよ
コンノート・プレイスのCブロックやね。しかたない。ちょっと遠いけど、歩いていこう。
ところがCブロックに着いてみると・・・
両替所がない!!
でたよ。適当なことを教えるインド人の習性が。
アグラの列車でさんざん体験したのに、またもだまされてしまいました・・・。
もう、しょうがない。
所持金は1000ルピー(約1800円)しかないけれど、このお金でやりくりするしかない。さっさとおみやげを買っちまおう。
そう決めた僕は、わずかな所持金を手におみやげ探しの旅に出たのでした。
地下鉄でデリー郊外のグルガオンに向かう
最初はコンノート・プレイスでおみやげを買おうと思っていたのですが、いまいちパッとする店がなかったんですよ。
コンノート・プレイスはいくらデリーの中心街といっても、ブランド店以外は個人商店という感じでめっちゃ入りづらいんですよね。
↓露天商が声をかけてくるコンノート・プレイス
インドってどこに行ってもこういう個人商店ばかりで、いわゆる大型スーパーが見当たりません。
それはデリーの中心も同じで、おみやげ購入に最適なスーパーマーケットは見つかりませんでした。
何よりここは昨日、靴磨き詐欺に遭った場所ですからね。あまりウロウロしたくもありません。
どこでおみやげを買おうか「地球の歩き方」を調べてみると、デリー郊外のグルガオンに大型ショッピングモールがあるとの情報が載っていました。
「よし。デリーでいくら探してもちゃんとしたおみやげは買えないだろう。グルガオンまで行ってみよう」
そう決めた僕は、コンノート・プレイスのRajiv Chowk駅から地下鉄に乗ることにしました。
Rajiv Chowk駅はさすがデリーの中心地だけあって、かなり近代的な雰囲気をしています。
地下に降りると半世紀ぐらい時代が進む感じですね。
駅のホームも乗客であふれかえっていました。まるで東京や大阪の地下鉄のよう。
グルガオンのMG Road駅までは19駅、33ルピー(約59円)です。これまた安い。
このデリー郊外へ向かう地下鉄の路線は、昨日乗った下町の路線より客層が良い感じがしました。
たとえば女性専用座席なんてのがあって、目の前に女性がいると、サッと譲る人がいるのです。
iPhoneでゲームしている人がいたり、スーツでピシッときめている人がいたり。郊外に行くほど洗練された人が増えてきました。
バラナシとはえらい違いですね。なんていうか、インドの格差をまざまざと見せつけられた感じです。
やっと見つけた!近代的なショッピングモール
グルガオンのMG Road駅は、デリー中心部とはまた違った感じをしていました。
大型ショッピングモールが点在していて、安心して過ごせる雰囲気があるんですよ。
あ、なんかここイイかも。
駅前には相変わらず物乞いや客引きもいます。
でもその一方で、ブティックやらファーストフードやら、日本人になじみのある店も多いんですね。
これまで見てきたインドの猥雑さと比べたら、違う国に来たかのような感覚さえ覚えました。
まず僕は、駅前のMGFメトロポリタンというショッピングモールに入りました。
入るにはボディチェックがあり、カバンの中もすべてチェックされます。厳重ですね。
テロの影響もあるんでしょうけど、この息苦しさはまるで世界の縮図を見ているかのようです。
中に入ると、まるでイオンのような光景が広がります。
ああ、清潔!!
これまで牛のウ○コとかばかり見てたから、めっちゃ落ち着く~。
店に入っても、店員はほとんど話しかけてきません。
強引な客引きもないし、ここなら安心して買い物ができそうです。
サリーも売ってるので、街中の汚い店で買うのがはばかれる人は、このショッピングモールまで足を運んだ方がいいでしょう。
売っているものの相場は日本と同じか、それよりちょっと安いぐらい。
リーバイスのジーンズが3000ルピー(約5400円)でした。
ま、海外ブランドだと、どこの国でもそんなに大差ないですね。
値札がついている店が多いので、いちいち店員に聞かずに済むのがいいところです。
ショッピングモールの中には映画館もありました。
インド映画といえばダンスで踊りまくるイメージがありますよね。本場で見るのも楽しいかもしれません。
ボウリング場もあり、カップルや家族連れが戯れていました。
といっても、日本のショッピングモールより人は少なく、静かな雰囲気でした。
おそらくこういうところに来れるのって、一部の富裕層だけなんじゃないでしょうか。
だって、この中にいる人たちは明らかに身なりが違いますし。
外にいる貧しい人たちにとって、ここは一生来れない場所なのかもしれません。
入口のセキュリティチェックが、そんな格差の象徴のような気がしてきましたね。
デリーの観光ガイド!見どころ・ツアー・おすすめスポット【完全版】
最後の食事はサブウェイで締めくくる
ショッピングモールの中にはフードコートもありました。
ここなら気軽に注文できていいですね!
さてさて。今日の昼食でインドの食事は最後になります。
またカレーにしようか悩んだんですが、最後は日本でもおなじみのサブウェイを食べてみることにしました。
インドにもサブウェイがあるんですね~。
注文方法は日本とまったく同じです。
パンを選んで、追加トッピングを選んで、苦手な野菜を省いてもらう。
システムを知っていたから、英語もなんとか理解できました。
頼んだのはバハラハンバーガー、115ルピー(約207円)です。コーラとセットで208ルピー(約374円)でした。
ベジタリアン向けのサンドイッチらしく、野菜と芋のフライが入っていました。
ソースは案の定辛かったけど、甘いソースも混じっていて、うまく甘辛テイストに仕上がっていました。
インド風のクセはありますが、日本で食べても全然オッケーな味でしたね。さすがサブウェイ、はずれはありません。
スーパーマーケットでおみやげを買いあさる
時間も迫ってきたので、僕はおみやげを買うためにスーパーマーケットを探しました。
でも、ショッピングモールの中にもスーパーマーケットはなかなか見当らないんですよ。
Googleマップを駆使してやっと見つけたのが、このMGFメトロポリスというショッピングモールです。
あったー!やっと見つけたスーパーマーケット!
タイや中国では簡単に見つかったのに、インドではなかなか見つけられなかったんですよね。
ここのスーパーには日用品からコスメ、おみやげに適した食材まで、あらゆるものがそろっていました。
これこれ!こういうのを探してたんですよ~。
といっても、あまり時間はありません。
それに両替できなかったから、所持金がもう600ルピー(約1080円)ほどしかありません!
残りのお金を計算しながら、食べ物を中心にポンポンとカゴへ入れていきます。
まずはインドならではの紅茶。
リプトンは日本にもあるから、インドっぽい珍しいものをチョイスです。
頭の中では金額を高速計算しています(笑)。
カレーはレトルトのものが100ルピー(約180円前後)で売っていました。
これなら簡単に調理できるし、おみやげとしても喜ばれそうですね。
パパドというインドのおせんべいも買うことにしました。
フライパンで焼けば食べれるかな?えーい、買っちまえ。
あとはバラまき用に10ルピー(約18円)の粉末スープをまとめ買いします。
さぁさぁ、所持金の少ない中で買ったおみやげは・・・
- レトルトカレー2個
- パパド1個
- インスタントコーヒー1個
- 紅茶のティーパック1個
- チャイのティーパック1個
- 粉末スープ8個
合計で500ルピー(約900円)ほど。
よくやった!グッジョブ!グッジョブ、僕!
両替できない環境の中で、よくここまで頑張った!!
こうしてトラブル続きの旅行だったけど、見事おみやげをゲットすることができました。
無事に満足できる買い物ができてよかったです。
残り時間もあとわずか。頑張った自分を誉めたたえた僕は、意気揚々と地下鉄の駅へ向かったのでした。
旅の最後にインド人のぬくもりに触れる
グルガオンからデリーへ戻る地下鉄は、夕方のラッシュで混んでいました。
そんな中、途中から乗ってきた身なりのきれいなおじさんが、座席に座っていた人に「代われ」と目くばせしたんです。
すると、座っていた人がサッとどいたんですね。
これはなんでしょう?カースト制度の名残なんでしょうか。
そんな車内で僕は、おみやげの荷物を抱えながら立っていました。
するとなんと、僕にも目の前の人が座席を譲ってくれたんです。
旅行者だから譲ってくれたんでしょうか。疲れていた僕は「サンキュー」とお言葉に甘えました。
「インド人もこんな親切な人がいるんだ~!」と感動してしまいましたよ。
思えばインドに着いた初日から、騙されっぱなしの日々でした。
リキシャーマンにぼったくられ、客引きと格闘し、靴磨き詐欺に打ちのめされ・・・。
でも、騙そうとするインド人ってごくわずかで、本当はこんなふうに優しい人たちばかりなんじゃないでしょうか。
それに、騙してくるインド人だって、生活のためにしょうがなくやっているだけです。
だって、これだけたくさんの人間がいて、強烈な格差があって、カーストから抜け出そうにも抜け出せないわけですよ。
こんな過酷な世界にいたら、僕だって生き残るためには人を騙したりもするでしょう。
だから、そこには善も悪もない。騙されたからといって恨むこともありません。
ただただ、誰もが生きているという現実があるだけ。
そして誰もが死んだら灰になるんです。バラナシで見た遺体のように。
旅の最後にインド人のぬくもりに触れ、そんな悟りめいたことを考えたのでした。
空港で最後までインドの洗礼を浴びる
ホテルで再びガイドさんと合流し、デリーの空港へと向かいました。
デリー市内は大渋滞で、空港まで1時間半ほどかかりました。
空港のロビーでは巨大なゾウの像がお出迎えです。
ああ、これでインドともサヨナラかぁ。なんだか去るのが名残惜しくなってきます。
ガイドさんと別れ、税関と手荷物検査を済ませて搭乗口へと向かいました。
このときの僕の所持金は200ルピー(約360円)ほど。
日本でルピーの両替はできないので、ここで日本円に交換しておこうと思いました。
しかし、両替所で両替を頼むと、またしても断られてしまうんですよ。
200ルピーでは両替できません。
えっ、どうして?
ここで両替するには400ルピー(約720円)の手数料がいるからです。
手数料400ルピーって高すぎる!!
しかたない。なんかお菓子でも買って、余ったお金は使ってしまおう。
幸いにも空港内には免税店がたくさんありました。
しかし、どこもかしこも高い!
キットカット15ドル(約1600円)ってぼったくり過ぎやろ!
おみやげのコーヒーも13ドル(約1400円)ぐらいします。
ああ、スーパーでおみやげ買っておいて本当によかった!(スーパーは200円ぐらい)
そして空港の中でも店の人は執拗に声をかけてくるんです。
ここでしか買えないという弱みにつけこんで、「これでもか!」というぐらいお金を使わそうとしてきます。
もうなんか、インドという巨大なぼったくりバーに紛れ込んだ気分でしたね。
結局、売店で60ルピー(約108円)のコーラを買い、おつまみのチョコレートを買ってほぼ全ルピーを使い切りました。
地下鉄で座席を譲ってもらったときの温かい気持ちはどこへやら。
いや~、最後の最後までインドはインドでしたわ(笑)。
この記事が役に立ったら↓シェアしていただけると嬉しいです!
かずとんのインド旅行記【目次】
今回参加したツアー
- 2016年11月26日~12月3日(6泊8日)
- デリー・バラナシ・アグラを巡る3都市周遊フリーツアー
- ホテルは予約済み
- 終日フリープラン(空港~ホテル間の移動のみ係員が同行)
インド通の管理人が教える、どこよりも詳しいインドツアー解説。
旅のスタイルごとにおすすめのツアーを紹介しています。
ひとり旅 | 女性向け | 現地オプショナルツアー | ヨガツアー | 新婚旅行
インドのホテルはヤバい!?
予約前に知っておきたい、インドのホテルの実態。
日本人評価の高いおすすめホテルも教えます。
デリーのホテル | アグラのホテル | ジャイプールのホテル | バラナシのホテル | リシケシのホテル | ムンバイのホテル | 宮殿ホテル
航空券を安くゲットする!
航空券を安く買うには品ぞろえ豊富なエアトリがおすすめ。
インド行き航空券を最も安く買う方法を教えます。
旅行会社選びに迷ったら…
治安の悪いインドでは、初心者は大手のパックツアーが安心。
とりあえずHISから選んでおけば間違いありません。